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PRはコミュニケーションコミュニケーション

私は今、PR・広報の仕事をしています。かれこれたぶん6年くらい。

この仕事に就くことに至った背景は、悶々とキャリアについて悩んでる時に、人に勧められてという感じで紆余曲折ありまして。

新卒で入った会社では広告制作や営業の仕事についたのですが、当時、「この会社、居心地良すぎてここでしか生きられなくなる!」となり(コンフォートゾーンから出たくなり)、「東京で働きたい!」となり、3年ほど働いた後に東京へ。


「向いてない仕事をしている」ことだけは、はっきりとわかっていた

上京してからしばらくは、Webマーケやったりエセコンサルみたいな仕事をしていましたが「向いてないなぁ...」と悩み続け、悩みに悩みに悩む日々。

「向いてない仕事をしている」ことだけははっきりわかっていたので、自分にも自信がなくて、本当に暗い時代でした。今当時の写真みたら今より老けてる気がするし、だいぶぶさいくだと思う。メンタルって顔に出ますよね。

で、そんな時、当時の同僚に「性格的にPRとか向いてるんじゃね?」と言われ、PRになりました。

こう書くと別に紆余曲折でもなんでもない。

ですが、当時20代後半になり、東京にきてから発症した「このままでいいんだっけ」症候群が、「なんとかしなくちゃ」症候群へと変わり、周りのデザイナーやエンジニアをみては、「本当に自分のキャラ、性格にあった仕事してる人ってなんて素敵なんだ!羨ましい!」と心の中で嘆き、そんな時に、

・少なからずマーケの経験がある
・気を使ったり調整したりするのが苦手じゃない性格
・基本的にニコニコしてる顔面
・SQLとか書くよりコミュニケーションの方が好き
・体力がある、元気

みたいな自分の特徴がいかせる仕事が、同僚の助言もあって「あれ、PRなのかな・・・?やってみよう!」となり、当時働いていた会社の社長に懇願して、運良く未経験でPRをやらせてもらえることに(今振り返るとありがたい環境だった)。

PRは手に職じゃないか

今でこそこんな風にnoteがあったり、noteの中でも「PR」「広報」のタグがついた記事がたくさんありますが、当時は今ほどPRに関する知見が溢れているわけではなかったので(たぶん6、7年くらい前)、本を読んだり、名刺をあさってPRの人に話聞きにいったり。そんなことをしているうちに、

「あれ、PRって結構専門職だ。手に職じゃないか?そして確かに自分の性格にあってそう!」

となり、そこからずんずんいろいろやり、時に傷つき心折れつつも投げ出したこともありながらも前に進みまして、なんだかんだPRが性に合っているようで現在に至り、そして「PRが好き!」と言える状態で働けています。

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毎日がコミュニケーションの実験

で、なんで好きかというと、やっと本題です。

「なぜPRが好きか」ーちょっと心の赴くままに書いてみます。

楽しい。とにかく楽しいけど、なぜ楽しいか。

なぜ楽しいかというと、記者と話すのが楽しい。記者にはいろんな人がいて、変わってる人も居るけれど、PRをやっていないと普段接することがないメディアの話を聞けるのは本当に楽しい。世の中に情報を伝える人たちは本当にタフでいろいろ知っていて、タフだな〜って尊敬できたり、すごいな〜っていろいろ知ることができる時間が貴重。

前提として社内の人だけではなく、社外のいろんな人とコミュニケーションができるのは、すごくありがたい。

あとは、会社を代表して情報を伝えるという立場に対する緊張感も好きで、ヒリヒリする

社内のコミュニケーションでいうと、経営陣とか事業責任者とか、意思決定者とコミュニケーションが取れるのも好き。彼ら彼女らはとても頭がいいし、たまに怖い人も居るけれど、基本的にはピュアでアツくて、賢いので、そういう人たちと一緒に「どうやって情報発信するか?」「メッセージはどうするか?」と考え、実行するのがすごく楽しい。

なおかつ、頭の良い人たちはストーリーテラーだったり、コミュニケーション能力が異様に高かったり或いは死ぬほどコミュニケーションが下手だったり、一緒に仕事をしていてとにかく飽きないし、たまにその人たちのコミュニケーション方法を自分にも取り入れてみたり或いは反面教師にしたりと、とても興味深い時間が過ごせます。

そして、PRという仕事はリミットが早いものが多く、とにかくスピード勝負なことが多い。そういう時に「どう周りにお願いするか」「どう周りを巻き込むか」と考えるのはとても頭を使うし、自分のコミュニケーション能力が磨かれる気がして、それも好き。

・・・と、ここまで一気に書きました。

とりとめがないけれど、そんな感じ。

なんだろう、こうやって「好きな理由」を眺めていると、なんとな〜く、こういうところが好きなんだろうな。

・記者やキーマンとのコミュニケーション
・ひりひりする、ほどよい緊張感、外の世界とのコミュニケーション
・日々コミュニケーションの実験になっている、つまりコミュニケーション

って感じですね。雑にまとめると。

PRひとつで上がったり下がったり

因数分解してみると、兎にも角にもコミュニケーションをベースに仕事をするのが楽しくて、それが自分のキャラクターに合っているのだと思います。

自分は広告制作をやったり、Webマーケをやったりする中で「才能ないなぁ」「テクニカルなこと向いてないなぁ」と感じ、そして何より当時の仕事に対して「好きではないなぁ」と思っていました。

だけど、今は、「人とのコミュニケーションが好きだったり、基本的にへらへらしてて人見知りしなかったり、調整さんをすることも苦ではないという性格が生かせる仕事....ここにあった!」という感覚で、毎日「向いてるのかなぁ」「好きだなぁ」と感じながら働けています。

ただ、楽しいだけではもちろんなくて、PRが発信した一言で企業の印象が上がったり下がったり、PRストーリーやメッセージによって企業価値が上がったり下がったりと、とても影響力があって、とても責任が重い仕事だなと思います。それが楽しくもあり、一方で怖くもあり、本当に日々勉強、きっと一生勉強です。

PRに就く前は、本当に毎日他人をうらやんでいたけれど、運良く私は自分に合う(合っているであろう)仕事を見つけられました。

紆余曲折は常に合って、投げ出したくなる時もあるけれど、そんな時には自分が書いたコンフォートゾーンの記事を思い出しつつがんばります。

雑に書いたのであとで修正するかもしれません。

以上です。

おまけ(本の情報)

特に本の話を伝えたかったわけでないので、本の情報はおまけですが、自分が読んで(最近のも含め)記憶に残っているのはこの辺りです。

この1冊ですべてわかる 新版 広報・PRの基本 (超基本を知るために)
戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則 (世界の企業のPR戦略がまとまってて読み物として楽しい)
広報会議 (みんな大好き広報会議)

で、書いていてなんですが、ハウツー本以上に結果的に勉強になったのは企業のブランド戦略の本でした。

スターバックスの企業戦略本 (単純にスタバが好きで、ほぼ全部読みました)
ユナイテッドアローズ (ユナイテッドアローズって素敵!って思って読んだら、素敵な理由がわかりました)

ただ、本もいいですが一番参考になったのは、やっぱりPRとして働いている人に話を聞くことでした。生の体験を聞く方がイメージがしやすかったなと思います。


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