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旅するハラマキ 2023 🇳🇴サマーキャンプ編③〜世界は音楽でつながっている〜

こんにちは。ハラマキです。 先日は中秋の名月、皆さんはどうお祝いしましたか?わたしの学校では、ランタンを持って校内を練り歩きました。最後は「天灯」と呼ばれる紙製のランタンに願いを書き込み、満月の夜空に飛ばしました。天に昇っていく光景は言葉を失うほど素敵でした。みんなの願いが叶いますように。
さて、旅するハラマキシリーズ、今回は、🇳🇴サマーキャンプで気づいた音楽の素晴らしさと出会った様々な友達との印象深かった会話内容などをシェアしていきたいと思います。

音楽が溢れる毎日

キャンプでは毎朝、朝会がありました。音楽アクティビティ担当の先生が朝会を始めるまで『朝』をピアノで奏でます。この曲はノルウェーの作曲家グリークによって作曲されました。多くの人が聴いたことがあると思います。美しい旋律が1日を気持ちよくスタートしようと思わせてくれます。

朝会では毎日各メンターのプレゼンテーションがあります。ノルウェーの祭り、フォルケホイスコーレ、ノルウェーの面白い文化などなど。その後、恒例のダンスの時間です。👇のダンスを毎朝踊ります。キャンプ初日は皆恥ずかしがって(わたしも)いました。キョロキョロ周りを見ながら踊ってました。しかし、皆だんだん殻を破っていき、最終的にはパーティーのように大声で歌い激しく踊り、団結した雰囲気になりました。

ノルウェー語の授業で、わたしは初心者のクラスにいました。クラスの先生はサックスを弾く若い青年、自分の好きな音楽でノルウェー語を教えたいと伝えてくれました。ノルウェーのバンドの曲を授業内でみんなで歌って、そこから発音や文法、単語を学ぶと言うスタイル。授業はディスカッション、アクティビティベースで、学ぶって面白いって心から思えました。

そして、音楽って偉大だなとしみじみ思いました。同じ歌を唄い、同じダンスを踊ることで参加者全員が、国籍、人種、言語、バックグラウンドなどを超えて、ひとつになる瞬間をわたしは確かに感じていました。

気分が良くなるひとこと

キャンプ期間中、何度もこのフレーズを言われました。'You look so great today! I like your 〇〇!' (きみ、今日も素敵だね!〇〇がいい感じ)
初めはそんなことないよと謙遜していました。ですが、お友達がそう言うときは'Thanks! You look great too!'と返すといいよって教えてもらいました。そこから、褒められたら否定せず素直に受け取るようにしました。そして、相手が元気になれる一言を添える。そうするとお互い気持ちの良い関係を保てます。

定員2名のテントに4人で寝たはなし

アクティビティーのひとつに、一泊二日の登山がありました。寝袋、マット、テント、35Lのバックパックを背負って出発。7月だとはいえ、ノルウェーは北極圏に近いため寒いです。登山中は美しい自然の景色にうっとりしつつも、気を緩めると危険なので、高所恐怖症のわたしは何とか下を見ないように必死に登り続けました。前回の記事で紹介したシリアの難民の女の子が一緒に隣を歩いてくれました。彼女の笑顔に本当に元気づけられました。雪が降ってきたり、命綱のロープで岩を登ったり、足を挫いたり、沼にはまったり、本当に色々なことが起こって感情の処理が追いつきませんでした。3時間半かけてのたどり着いた山頂からの景色は、息を呑むとはこのことかと実感する美しさ。達成感とともに、ただただその景色に圧倒されるハラマキでした。

登頂

その後、その日宿泊する湖のほとりのテントサイトへ戻りました。テントサイトといっても何もありません。他の班のテントが壊れたため、わたしたちのテント(定員2名)に4人で寝ることになりました。就寝までトランプをしたりテント内は大盛り上がり。ある子の「あ、シャワー今日浴びられないから、香水かけなきゃ!」に周りの子も一斉に「あ!わたしも〜!ハラマキちゃんも香水つける?」
え!?(°▽°)「いや、大丈夫!」と返しました。これが欧米では普通なのかはわかりませんが、カルチャーショックに驚きました。その夜はいろんな香水の匂いが混ざった空間+4人でぎゅうぎゅう詰めでよく寝られませんでした(笑)なかなか面白い体験ができました!

目の前は湖

国対国ではなく、人対人

仲良くなったノルウェーとアメリカのハーフの青年。彼はアメリカ在住の高校生です。お互い中国語を勉強しているという共通点も。ノルウェーの地で日本人とノルウェー・アメリカのハーフが中国語を話している様子を今思い返すと少しカオスだなと思います(笑)
ある日のハイキングの帰りは歴史の話になりました。わたしが「初めてここにきて自分がアジア人だと実感した。欧米の人と共に生活をしたことがないからかな。アジア人、日本人ってアメリカだとどんな印象があるの?」彼は少し考えて「僕が住んでいる町はアジア人は少ないから、特に悪いイメージも良いイメージもない。でも、年配の人は日本に対して戦争と結びつけて、悪く言う人もいる。みんながそうではないけど、そういう人も一定数いるよ。」と。わたしは、自分に言われているわけではないのになぜか悲しくなりました。彼が逆に「日本ではどうなの?やっぱりアメリカと同じように年配の方はそういう考えを持っているの?」と。わたしは頭を縦に振りました。
そして、しばし無言の後に彼がいった言葉が印象的でした。「もちろん、僕らは戦争を経験していないから本当のことはわからない。敵国を悪く言う人もいる。それでも、国対国ではなく、人対人で接していかないといけないと思う。どんなに国際情勢が乱れていても結局、みんな何かしら繋がっている。だから、僕は国籍や人種で人をジャッジしない。」と。わたしは本当にそうだなと頷くことしかできませんでした。俯瞰して自分自身や世界を見るって難しいけど大切なことだよねと話していたら、彼は急に歩くのをやめて空を指さしました。空は穏やかな顔をしていました。

その時の空

旅するハラマキシリーズ、🇳🇴サマーキャンプ編、いかがだったでしょうか。経験や思いを、いざ言葉にしてみると、自分の表現力の乏しさにもどかしさを感じずにはいられません。それでも、大切な思い出で溢れるこの2週間を、自分のためにも文章にできてよかったのではないかと思っています。

次回は ハラマキのIGCSE奮闘記④コースワーク です。みなさんも良い1日をお過ごしください。何か感想などがあれば、コメント(記事の下にある)を書いてもらうととっても嬉しいです!

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