見出し画像

文学的とはなにか

小説において文学的という言葉をよく見かけます。そもそも小説そのものが文学的なものにカテゴリされると思うのですが、最近はラノベ文学みたいなものが比較対象に挙げられることもあり、文学的という表現が使われるようになったのかなと思います。
でも、文学的ってなんだろう? 「まだあげ初めし前髪の……」みたいな? なんだか最近の「文学的」ニュアンスには「古風」だったり「小難しい」が含まれているように感じます。読みづらいことが文学的のような、一文が無駄に長いことが文学的のような、それをもてはやすような。
一文が長いのは、それなりの技術がないとただただ「くどい」だけになりがちだし、そこに小難しい表現を加えようものなら、その読み方や意味でつまづいて内容が頭に入ってこない。
二次創作小説の書き出しで、最初の画面に文字ぎっしり詰まっているものが多いのも、そうした文学的表現を意識してしまう部分があるのかなーなんて思ってしまいます。ぶっちゃけ読みづらいし、早く本題入ってくれないかなと思います笑
文学的を追求して読みづらくなってしまうと本末転倒。そこがまさに技術の差が出るところなのかなと思います。
文学的とは何かを調べると、単純に「読み手の想像力をかき立てるもの」であり、一文長いわけでも小難しいわけでもない。文字から想像を膨らませるものを文学的というようです。そう考えると、伝わらないことには始まらない。
小説なら適度な一文の長さで、適度なテンポがあってスイスイ読み進められ、その世界が脳内で広がるもの。どうせ書くなら、そういうものを目指していきたいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?