1996年の日記「おとうさん、チャボとたたかう」(1 0歳)
1996年12月26日
わたしは飼育委員です。
学校ではインコと、チャボと、コイを買っています。
飼育委員は冬休みも動物のエサをあげにこないといけません。
今日は、森本くんと、山本さんと私がエサをあげる係だったので、9時に学校にいきました。
みんなで9時に集合しようと言っていました。
でも、だれもいませんでした。
30分くらい待っていたけど、だれも来ませんでした。
しょうがないので、わたしは1人でインコとコイにエサをあげました。
インコはたまに手にのるけど、ちょっと怖いしフンが服につくのがいやです。
コイはすごい顔で口をパクパクします。
インコとコイにエサをあげたら、あとはチャボの小屋のそうじとえさやりです。
チャボはニワトリみたいだけど、ちょっと小さいのでチャボというらしいです。
学校にチャボは10ぴきいます。私たちは一番大きいオスのチャボを「ボス」とよんでいます。
小屋から出して、そのあいだに中のそうじをして、エサをあげます。
小屋のとびらをあけたら、チャボはかってに外にでていきます。
わたしはそうじが終わったので、チャボを小屋に入れようとしました。
いつもは森本くんがほうきでサッサッとやって入れてくれます。
でも半分くらい入って、あとの5ひきが入ってくれません。ボスもです。
わたしもほうきでサッサッとチャボにやりました。何回かやりました。
何回かやっていたら、きゅうにボスがおこってとびはねました!
わたしはこわくなって、走ってにげました。そしたらチャボが走っておいかけてきました。すごくこわかったです!
わたしはそのまま家に走ってかえりました。
家に帰って、泣きながらお父さんとお母さんにチャボのことを話しました。
そしたらいっしょに学校にきてくれました。
チャボは小屋の近くを歩いていました。
お父さんが手で外に出ているチャボたちを小屋にいれようとしました。
そしたらボスがまたとびはねました!足でお父さんをキックしようとしました。
お父さんは「コノヤロー」といって足をつかってボスとたたかいました。
わたしとおかあさんは遠くから見ていました。
おとうさんがすごくかっこよく見えました。
やっとみんな小屋にいれられてわたしはホッとしました。
森本くんも山本さんも、みんなちゃんとお世話しにきてほしいな、と思いました!
続き
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?