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【発売まであと13日】美味しいガスパチョ、できました

みなさまこんにちは。
「忙しくても、美味しさをあきらめない」をスローガンとしているハンディスープブランドNagaraの代表、がぱけんです。本名を原賀と言います。

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フルーツトマトのガスパチョ
雪人参と甘夏のラペ・ポタージュ

商品について詳細はこちらをご覧ください。


本noteは「30日後に発売するNagara」と題して、開発背景と、その物語を5月20日のクラウドファンディング開始まで少しづつ振り返っていく企画です。

それでは本編をどうぞ。


美味しいガスパチョ、できました

トマトにだってこだわりたい。

トマトの冷製スープ、ガスパチョを作る時にポイントになったのが素材です。
最初は入手性を重視し、大量に手に入るトマト缶をベースに試作を行ってきました。
それでも味としては成立しますし、一般的なトマトスープに比べればまあまあ美味しいのでは?というレベルにすることは出来ました。
でも、「まあまあ美味しい」では本来の目的を果たせません。

世の中のトマトは市場がバックリと二分化しています。
楽天で「トマトジュース」で検索すれば構図は一目瞭然。大手メーカーを中心とした安価で大量生産品(それでも結構おいしいのですが)とトマトの品種から栽培方法までこだわり抜いた高級ラインです。高級トマトジュースは大手の5倍の値段なんてのもザラで、中には1本1万円を超えるものも。

「お味なんてそんなに変わらないでしょ〜」そう想いながら試してみると、やっぱりというか案の定というか、甘さ、濃厚さ、酸味の上品さ、そういうものが全然違うんです。どう考えても高いもののほうが美味しいんです。うーん悔しい。

ガスパチョで一番多く使っている食材は言うまでも無くトマトです。
味品質の50%はトマトの味が占めると言っても過言ではありません。
トマトのコストを数倍にすることになっても、やっぱり美味しいものを作りたい。

そんなこんなで理想のトマト探しがはじまります。


フォレストフルティカとの出会い

「高級トマト」と一口で言っても種類は様々です。
品種や栽培方法次第で差別化がはかれて高価格で販売することができる。
この特徴は多くの小規模農家参入の誘因となります。
まあ、小さくても頑張れば儲かる道があったらみんなやりたいですよね。

結果として世の中にはたくさんの高級トマトが所狭しと並んでおり、玉石混合わけわからん状態となっております。
そんな中から自分たちの料理に一番合うトマトを探さないといけません。

さて、じゃあどうやったのか?

「頼みまくってひたすら味見」これにつきます。

幸い、Shopifyや食べチョク等のECプラットフォームの発達のおかげで多くの農家さまが直販を開いていたり、ホームページを通してサンプルをいただくことが出来ました。

大体ピューレやジュースの形で1kgや2kg単位で届いたりするのですが、味見と試作に必要なのは大体300g程度です。10や20やっていると、家中がトマトだらけになってしまいます。

全部捨てるのは忍びないのでこの時期は、毎日の献立が(高級トマトの)トマト鍋や(とってもおいしい)トマトパスタ、(リコピンたっぷりの)トマトチキンソテーなどなどキッチンが真っ赤に染まっていました。
もう、向こう10年分のリコピンは摂取したんじゃないかと思います。

そんな激戦の中、選び抜いたのが「フォレストフルティカ」でした。

フォレストフルティカ

フォレストフルティカはアイメック農法という特殊農法で栽培されるフルーツトマトです。

メビオール㈱WEBより引用

「アイメック」というのはハイドロゲルフィルムのことで、水や養分は通しますが、バクテリア等は通さないナノサイズの穴を有しています。
この上に植物の根を貼らせて、「清潔だけれども厳しい状況」を作り出し、生き抜くために植物が頑張り、結果として糖度や栄養価が上がるという寸法です。土が要らないおかげで栽培に必要な環境がとても緩くてすみ、なんならコンクリの上で栽培なんてことも可能です。

技術と工夫で課題を解決。うん。とっても僕好みです。笑

もちろん最終的には味で選びました。
糖度8度のフルーツトマトの名に恥じない甘味に加え、しっかりとした酸味を持っているところにガスパチョとの親和性を感じました。
そして栽培手法の性質上、季節変動性が少なく、大量出荷もどんとこい。

すばらしい!!経営的にも満点です!
(あとはもうちょっと安いとうれしいです)


うちのガスパチョはアンダルシア風なんです

もう一つこだわりを話させてください。
うちのガスパチョは、味の決め手としてクミンスパイスを使っています。
名前だけ聞いてもピンと来ないかもしれませんが、クミンはスパイスカレーの中心。いわゆる「カレーのいいにおい」の大元ですね。

Nagaraの思想の中心は「美味しい食事を手のひらに持ってくる」事です。「美味しいトマトジュース」ではないし、もちろん「美味しいスムージー」でもありません。
そういう意味で、料理として後引く魅力を持つためにもクミンはうってつけです。

おかげでNagaraのガスパチョは濃厚なトマトの酸味の中にエキゾチックな風味が香る一品になりました。

ちなみにこのアレンジはガスパチョ発祥の地、スペインはアンダルシア地方で好んで食べられていたそうです。
アンダルシアは今でこそスペインの都市ですが、イスラムの支配の時期が長く、建築、文化、風土等はイスラム圏のものが入り混じる独特な空気を持っています。

太陽たっぷりのトマトと異国のスパイス。

これらが織りなす味わいからは、歴史が育んだ異文化の交わりを感じずにはいられません。
 
なんだか長らくいろいろ言いましたが、シンプルにまとめましょう。
ガスパチョ、美味しいものが出来たので、皆さん是非食べてみてください!

おいしいよ!

 

(明日へ続く)


いままでのまとめはこちらから。
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