ささやかな幸せを慈しむ「グランマ・モーゼス展」| art-004
こんにちは!
今日は、世田谷美術館で現在開催中の「生誕160年記念 グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生」についてレポートします。こちらは2022年、私が8個目に訪れた展覧会です。
グランマ・モーゼスのこと
私は展覧会にいくまで、グランマ・モーゼスを知りませんでした。ですがポール・コックス展の会場でポスターを見つけて一目惚れ。あまりの可愛さに絶対観にいこう!と思いました。
グランマ・モーゼスはアメリカの国民的画家です。75歳から本格的に絵を描き始め、80歳ではじめての個展、100歳まで描き続けたという、とてもチャーミングなおばあちゃんです。
展覧会サマリ
ー基本データー
バスも出ているのですが、私は歩くの好きなので徒歩で向かいました。はじめてだったので、道合ってるのかな?と思いましたが、公園の奥に無事発見できました。
ー感想ー
・興味深度 ★★
・感動度 ★★★★
・影響度 ★★★
・コスパ度 ★★★
①独特の遠近法に引き込まれる
まず最初に感じたのは、遠近法が独特で、なんだか見入ってしまうなーということです。
広い範囲を描く構図の絵で特に感じたのですが、画面の周りにあるものが大きくて、中央に描かれているものが小さい?逆魚眼レンズというか、丸い器・ボールのような形の世界を覗いている感じ?
うまく表現できないのですが、
それによって遠くの景色と手前の人や草花が同じようにいきいきと描かれているように思います。それがすごく魅力的でした。
②人の描き方がとにかく可愛い
そして風景だけを描いた作品もあるのですが、私は人がたくさん描かれた作品がとても好きでした。細かい表情は描かれていなくて、シンプルな描写なのですが、それなのに、人々が思い思いに楽しんでいるのが伝わってきます。
仕草が愛くるしいと思いました。
③日常が大切に思えてくる
グランマ・モーゼスの絵は、日常を描いた絵で
季節の移ろいや日々の仕事、人々の暮らしをみることができます。
それは特別なことではないのですが
絵からはとても大切な時間が流れているように感じられます。
場所も時代も異なるところで過ごす私は、グランマ・モーゼスと同じような暮らしをしたいとは思いませんが、グランマ・モーゼスの心を持って、毎日を丁寧に大切にして暮らしていきたいと思いました。
おまけ コレクション展「ART/MUSIC わたしたちの創作は音楽とともにある」
企画展のチケットで観覧できたので、コレクション展もいってみました。
私は展覧会にいくときは「美しい」という感覚を味わいたいと思っています。そういう意味では、私の好みではありませんでしたが、強いパッションとむき出しの感情というか、人間のきれいじゃない部分をみた気がします。
世田谷美術館は「芸術とは何か」というテーマのもと、国内・海外の近現代の作品を中心に、素朴派や世田谷区ゆかりのアーティストの作品が充実しているとのことなので
ご興味ある方はぜひこちらも観てみてください!
まとめ
グランマ・モーゼス展は、なんでもない毎日のささやかな幸せを自分で見つけて丁寧に楽しく過ごしていきたいと思わせてくれました。
会期も残り少ないですが、ぜひ足を運んでみてください!
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