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「天空の城ラピュタ」と「銀河鉄道999(劇場版)」の共通点


「天空の城ラピュタ」(1986)と「銀河鉄道999(劇場版)」(1979)どちらの映画もアニメ映画の名作で金字塔と言っていい作品。

この二作、いまから見返すと意外なほどに共通点があることに気付かされる。以下、その共通点を挙げていこう。

1. 主人公は孤児の少年
ラピュタ=パズーは天空の城ラピュタを見つけることを夢見る少年。夢は父親の無念を晴らすこと。
999=鉄郎は、銀河の果てにある機械の身体をただで手に入れられる星へ行くことを夢見る少年。夢は母親の無念がきっかけ。

パズー(ラピュタ) と 鉄郎(999)

2. 旅のきっかけとなる謎の美女(美少女)
ラピュタ=空から落ちて来た謎の美少女シータと飛行石がパズーを事件に巻き込む。
999=謎の美女メーテルから999の無期限チケットを渡されて鉄郎は999に乗り込む。

シータ(ラピュタ) と メーテル(999)

3. 全体の構成はA・Bパートに分かれる
ラピュタ=Aパートはゴリアテからシータ救出。Bパートはラピュタ崩壊。
999=Aパートは機械伯爵との決着。Bパートは惑星メーテル崩壊。

シータ救出シーン(ラピュタ)

4. Aパート。海賊(山賊)たちとの出会いと交流
ラピュタ=ドーラ一家との交流。海賊の首領ドーラに男として認められるパズー。
999=衛星タイタンで海賊たちと交流。海賊の首領アンタレスに男として認められる鉄郎。

海賊ドーラ一味(ラピュタ)
山賊アンタレス(999)

5. 味方となる海賊
ラピュタ=ドーラ一家
999=アンタレス&キャプテン・ハーロック&エメラルダス

海賊ハーロックとエメラルダス(999)

6 物語の鍵となるペンダント
ラピュタ=シータの家に伝わる飛行石のペンダント。逆ティアドロップ型。色はダークブルー。google検索
999=メーテルの父ドクターバンの魂が埋め込まれたロケット。ティアドロップ型。色はブラック。google検索

飛行石(ラピュタ) と ドクターバンのペンダント(999)

7. ペンダントは物語の最終舞台を破壊する鍵
ラピュタ=シータとパズーは互いの手でペンダントを包み滅びの呪文を唱える。
999=ドクターバンのロケットが惑星メーテルを破壊する。

パズーとシータが滅びの呪文を唱える(ラピュタ)

いかがだろうか。
物語の要所要所、鍵となるような点がとても似通っている。どちらもSF冒険活劇アニメとして評価されているのは、このような物語を盛り上げるための鍵がうまく作用しているからかもしれない。




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