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クライアントの商品を買って、体験して、ファンになる

デザインスタジオ・エルは100%受託のデザイン会社で、とりわけBtoCの仕事が多いです。ですからお取引が始まる際には、ビジネスパートナーとしてだけではなく、いち消費者として接することもできますし、意識しています。クライアントの商品やサービスを自分で買ったり体験したりして、結果自分自身がファンになっていく過程を味わえるところが、デザインの仕事の面白いところのひとつではないでしょうか。

ここ数年の実績をざっと見るだけでも、例えば「食品・飲料」だと、日本酒、ビール、ワイン、シードル、コーヒー、味噌、フルーツ、寿司、ジュース、サンドイッチ、クロワッサン、ジャム、ガレット、ケーキ、クッキー、漬物、惣菜、カレー、そば…。クライアントの食品だけで生活が成り立っちゃうくらいですね(うわぁぁぁ、お米がない!お米やりたい!)。
仕事を通じて、クライアントから直接こだわりを聞く。利用者の声を聞く。施策を考える。そういう課程のなかで、いつしか自分自身がファンになる。そういうことがとても多いです。自宅用にも、お土産もクライアントの商品、選んじゃいますよね。

水尾と大信州

観光」だと、温泉、自然体験アクティビティ、博物館・美術館など。十福の湯以外でも、実はエルでは、温泉だけで10サイト以上運営中です。仕事を通じて、行ってみたい、体験してみたい!と思うことが多く、機会を見つけては訪れています。

十福の湯はドローン映像が秋バージョンに
今年5月、ピッキオのナイトツアーで野生動物に会う

それから、大きく捉えると「市町村」。筑北村の仕事に関わってから、プライベートで年に5、6回ぐらいは行ってます。仕事で行くより多いです。

お目当てのひとつ、もえぎ亭のあんかけうどん

こんなふうに、仕事を通じてクライアントのファンになって、商品を買う機会がどんどん増えていくのです。それで日常が彩られていくのは幸せなことだなぁと思います。

受託の面白いところ

BtoC、BtoB関わらず、受託制作の良さは、いろいろな業種のビジネスに触れられることではないでしょうか。ふつうに生活していたら接点なく関心も芽生えないであろう業種・業態の仕事と出会えるのです。そして、出会うだけでなく関心を持つことができる。「この業種は関心ないかな」とか思うのは単に知らないだけのことが多いのかもしれません。

知的好奇心が刺激され、仕事を通じて満たさていく。知ることは面白い。仕事やビジネスが面白くなる。そして、そう感じるにはクライアントになりきることだと思うのです。

実績が実績を生む

BtoCが多いのは、狙ってそうなったわけではありませんが、得意分野を続けてきた連鎖だと思っています。Webサイトから仕事を取りたい!と思ったとき、自社サイトに実績を掲載し周知していくことは、制作会社として効率的な営業活動のひとつ。実績を見て、「私たちのイメージに合う」などのアプローチで問い合わせをいただけることが年々増えています。

自社サイトリニューアルのとき、メンバー一人ひとりが、自分が関わった案件について「なぜエルに声をかけてくれたのか」の分析を行ってくれました。そんな経験からこんどは「こういう仕事をやってみたいけど、仕事を獲得するにはどうすればいいか?」という考え方の土壌ができたと思っています。いま、まさにメンバーの中にそういった野心も芽生え、実際のアクションに動きつつあります。自発的な行動に、期待しています。

ファンになる体験を通じて、自分たちも、クライアントにファンになってもらえたら嬉しい。そういう気持ちで、仕事に取り組んでいきたいと思います。

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