サービスブランディングの体現にデザインができることを考えた話
こんにちは、クラウドワークスのデザイナーのはらです。
クラウドテックというフリーランス向けエージェントマッチングサービスのデザインを担当しています。
サービスに関わって2年ほど経ちますが、関わりはじめた頃と比べると明確に変わったと感じることがあります。それは、サービスのミッションが言語化され、それに基づきデザインするようになったということです。
今までミッションがなかったわけでも無闇にデザインしていたわけでもありませんが、それぞれがミッションを個人で解釈して日々の施策や業務を行っていました。
ミッションが言語化
サービスに関わる全員が拠り所にできる共通言語として、クラウドテックのミッションが昨年10月に改めて言語化されました。
ミッション「労働市場のバイアスを取り除き、選択肢の最大化を図る」
このミッションは、これまでサービスに携わった人たちの想いを様々な角度で検証し、一つの言葉に集約したものです。
これにより、今まで十分に表現しきれていなかったサービスの「良さ」が、本当に伝えるべき「価値」までブラッシュアップされました。
言語化後、ちょっとうるさいくらいミッションがslackの定期botで流れたり、月次定例会(サービスメンバーが集結する月に一度の会議)で言われるようになり、自然と目にすることが多くなりました。施策を決める上でもミッションをより実現できる施策から取り掛かるようになり、サービスに関わる一人ひとりに確実に浸透しています。
デザインの表現の変化
ミッションが言語化されたことにより、デザインの表現にも変化がありました。
1. トップページの変化
昨年12月にクラウドテックのトップページのファーストビュー(以下FV)が変わりました。
クラウドテックはフリーランス向けに案件を紹介していますが、特にエンジニア向けの案件が多く、フリーランスのエンジニアをメインターゲットにしています。今までトップのユーザーのイメージ画像には「男性」を置いてきました。
IT業界における従業員の男女比はおよそ8:2(※1)と、男性の方が圧倒的に多く、クラウドテックに登録するエンジニアの男女比を見ても、男性の方が多いのが現状です。また、世間一般のイメージも「エンジニア=男性」のイメージが強いかと思います。そのため男性のイメージ画像にしたほうが多くのターゲットに刺さると考えていました。
※1、グラフ引用元:経済産業省「2017 年版情報サービス産業 基本統計調査」P29
今回リニューアルをする際、デザインでミッションの「労働市場のバイアスを取り除く」ことはできないだろうかと考えました。その時、「エンジニア=男性」というイメージは、本当に統計が作ったのかという疑問を持ちました。統計や数字をもとに分析することは重要ですが、忠実に従うだけではむしろデザインが世間にバイアスを作っているのではないかと。限定したイメージ画像にしないことで、一般的にイメージされる「エンジニア」像のバイアスを取り除くことになるのではないかと考えました。
2. 対外発表(プレスリリース)の変化
ミッションをもとにクラウドテックの新しい広報活動が始まりました。以前より広報担当の方から「何を大切にして広報するべきかがはっきりせず、プレスリリースで使う図解もデザイナーを介さず自前で作らざるを得なかった」という声がありました。
ミッション言語化後では、プレスリリースを出す時に広報担当とデザイナーが話し合い、より意図が伝わるような図解を作りました。はじめて一緒に仕事をする広報担当の方でも、お互いにミッションという1本柱を理解しているからこそ、短時間でデザインがまとまり、より良いアウトプットができました。
広がるコミュニケーション
サービスの見せ方をミッションに基づいて考えることで、今まであまり関わりのなかった部署とでも連携したコミュニケーションが頻繁に行えるようになりました。プロダクトに閉じていたデザイナーがより多くの部署と連携するようになってきました。
最近、クラウドテック内では毎月ミッションを体現したメンバー・チームを全員で称賛し、MVPを表彰したりと、大小問わず変化が起こっています。
そんな大きな転換期にいるクラウドテックに携わりたい方を募集しています。興味がある方は、ぜひご覧ください。
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