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島根で30歳を迎えた

去る9月に30歳を迎えた。感慨深いものがある。

仕事の都合で4月末に島根県津和野町に移住してはや半年。
まさか島根に住むことになるなんて思ってもみなかったのだけれど、30歳の節目の年をこの場所で迎えられてよかったなあとしみじみ思う。

島根に越してくるまでの直近5年は東京に住んでいた。
東京での生活は刺激的で飽きることのない毎日だったのだけれど、否応なしに浴びせられる大量の情報にいささかあてられていた。
選択肢があることはいいことなのだけれど、いちいち意思決定を迫られるというのも結構疲れるものだな、と知った。

都会で生きていくためには自分のスタイルを持っていた方がいいんだろう。でないとキリがないから。
スタイルを持つことは意思決定の過程を容易にする。
ぼくのようにスタイルが定まっていないモラトリアムな人間は、飛び込んでくる新しいヒト・モノ・コトに目移りして、ふらふら彷徨ってばかりの5年間だった。

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モラトリアム感のある写真

翻って田舎は―津和野町は人口7千人弱、コンビニが22時に閉まる疑う余地のない田舎である―人を内省的にする。
最近は6時半に起き、ラジオ体操をし、晴れた日は家から歩いて30分の場所にある津和野城跡に登り、15分の瞑想をすることが日課になっている。(本記事の見出し画像が城跡からの景色。すごいっしょ)
どこぞのライフスタイル系ユーチュバーのモーニングルーティンだという感じだが、なかなか気分がいい。

自分に向き合っていると、いろいろなものが削ぎ落とされて、シンプルになっていくのがわかる。
選択肢がないこの場所で、ぼくが本当に大切にしたいもの、好きなもの、心地いいものが浮かび上がってくる。自分のスタイルがつかめてきた、気がする。
歳を重ねることも悪くないことだなと思える。ありがたいなあ。

というわけで30歳原、健康的にシンプルに、感謝を忘れずにやっていきたいと思います。

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