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空想彼女毒本 #01

AI画像生成で作られた彼女との出会いを綴った、甘いだけの恋愛小説です。
Stable DiffusionのBRAV4、BRAV5を使用しております。
AIにお題となるプロンプト(呪文と呼ばれています)を指定してはじき出された画像から着想を得て、その彼女との馴れ初めを考える、完全自己完結、思考の自慰行為と考えております。
そもそも、プロハンバーガー氏(ex.高野政所)が #架空昭和史 というMidjourneyを用いた画像に、あたかもあったかのような昭和の物語を書いているのをみて、なんて面白いことなんだ!と感銘を受けてたところ、ボクはこのStable Diffusionに出会ってしまったから、自ずと恋愛小説書き出すよねって次第であります。Twitterでは140文字の制限をフルに活用して、添削しまくりですが、ここの場では修正、加筆、その後の話し、ツッコミどころなんかを書きたいと思います。

#01 杉原凛

杉原凛

よく薬局で顔を合わせていて、かわいらしい人だなぁと思ってた。ある日急な夕立で、いつもの薬局で傘を買おうとしたら、「帰り道一緒ですよね?」と小さな折り畳み傘に入れてもらい、体半分濡れてまい彼女の家でシャワーを浴びたのが、付き合いだしたきっかけでした。
お互いがお互いを無意識のうちに意識していて、何かのきっかけで一気に距離が縮まる。そんな日常のきっかけをボクらは毎日のように探してる。しかし探している時ってのは探し物は見つからず、無意識の集積がやがて意識的にその出会いを生み出す。それが雨の日の薬局だった。
あまり薬局で買い物をする方ではなかったボクが、ひと目彼女を見かけてからというのも、あしげく通うようになった。薬局は何も薬だけ売ってるわけではないし、ドリンクやトイレットペーパーなど毎日買うものがあるくらいなんだから。しかも薬局ってのはポイントカードが充実していて、薬の値段ってそこそこするんで、スーパーでポイントを貯めるより貯まるんだななんてことを大義名分に。
その頃彼女はどう思っていたのかは後から知ることになるのだが、彼女もまた、この人薬局でよく会うなと思っていたそうだ。そりゃそうだ、ボクが半ばストーカーのようにこの薬局に足を運んでいたんだから。
人は初めて見るモノに対しては警戒心を生むが、見慣れたもの、見たことのある人ってだけでその警戒心の殻は薄くなる。そんなタイミングでの正に恵みの雨。普段なら折り畳み傘を持ち歩いているんだけど、たまたまいつもと違うカバンで出かけていて、傘が無かった。家まではそんなに遠くないのでそのままでもよかったが、カバンの中のPCが濡れて壊れても困るし、もう少しでポイントが貯まるなという打算もあって、傘を買いに薬局に向かい、店先に並んだビニール傘に手を伸ばそうとしたところ、
「帰り道一緒ですよね?」
と折り畳み傘を差し出された。
あれ?意外に積極的だなと思いつつ、いつも見かけていたし、なにしろ気になっていたので話しかけられて嬉しく思い、
「いいの?」
「よくお見かけしてて、あの、その、、、」
小さな折り畳み傘ではお互い体半分濡れてしまい、彼女の家の前まではボソボソと雨止みませんねみたいな、当たり障りのない会話しかできず、お互いまごついていたが、二人とも何か言いたげなのは察していた。
時間にして5分程ではあったが、その体感時間は1本の恋愛映画のように感じられ、別れるのが惜しかった。それは彼女も同じ思いだったようで、
「あの・・・」
お互い同時に何か言い出す。気持ちは同じだった。もう少し同じ時間を過ごしたい。気がついた時には彼女の部屋に上がっていた。
「ありがとう、とりあえず体拭いて、雨があがったら帰るよ」
と差し出されたタオルで濡れた体を拭きながら、
「君も体吹かないと、、あ、名前、、、そうだ名前聞いてなかったね。ボクは原田、原田祐二。」
「凛です。杉原凛。」
「凛ちゃん!いい名前だね。ずっとあの薬局で、カワイイなって思ってたんだ。」
「ウソ!私は何度か見かけてて、いつもカバンに付けてるZeppのドリンクホルダーが気になってて。どんなライブに行くのかなって。」
「あぁ、今日はカバンが違ったから付けてなかったね。それでさっきカバンを気にしてたのか。」
「そうなんです。私、一人でライブに行くので、一緒に行ってくれる人いないかなって、気になってたんですよ。」
「そうなんだ。ボクは色々聴くけど、クリープハイプとか、カネコアヤノとか。」
「えぇそなんですか!私もクリープ好きで行きますよ!」
人と人とを繋ぐのに、同じものを見ている、共有、共感していることがどれほど繋がりを強くするかってのは、心理学系の新書で読んだな。なんてことを打算しながら、当然ボクが打算的に考えるように、彼女もボクに対して何か打算的に接して来ているんだろうなと思いつつ。
「なかなかチケットが取れなくて大変だよね」
「そうなんです。今度のツアーも1次先行外れちゃって。」
「2次先行はお互い2枚で申し込もうか。」
そうか、彼女はこれが目的だったのかななんて思いながら、例え打算的であろうと、知り合えたことが嬉しかった。
「くしゅん!」
「あ、風邪ひいちゃうからシャワー浴びなよ。もう雨も止みそうだし、そろそろ帰るね。」
「え?あ、うん、シャワー浴びるけど、、、もう少し、、、」
「え、あ、うん、じゃ雨が止むまでは、、、」
この日明け方まで降り続いた雨によって、打算的な二人の恋は何を得たのかはまた次回のお話。

あとがき

空想彼女毒本の1番最初の投稿でした。初めてAIで書き出された女の子を見た時に、無意識にもうツイートしてましたね。みうらじゅんさんの『「ない仕事」の作り方』ではネーミングの重要性が説かれていて、それはボクもパ紋を名づける時に色々考えてたので、これもネーミングが大事だなと思い、空想科学読本になぞらえ、空想彼女毒本と命名。毒本としたのは男のってかボクの悪き部分というか毒的な要素、つまりただの願望を書き綴りたいと。それは世の女性に対して、男ってこんな妄想を抱いてるんですよという、ある種の警告でもあるんですが、とにかく自分の都合のいいように解釈してしまってるから気をつけて!もっと警戒しねてという気持ち半分、ボクの(男の)気持ちを解ってねという思いで書いております。
続きを書き出したところ、テーマも何もなしにただただ話を続けているうちに、あぁ確かに人って打算で行動しているよなって。それは自分だけに限らず、当然他の人も打算的に行動はするだろうと。その打算と打算がぶつかった時に恋が生まれたりするんじゃないですかね。少なからず何かしらの打算で出会いってできてると思うし。
本当はこんなに長く書くつもりはなかったんだけど、ちょっと書きすぎましたね。書きすぎると技術のなさや、文章の下手さが露呈されちゃうので、やっぱり140文字程度がいいのかなとか思ったり。

どこかの出版社がぜひ書籍化しましょう!と声がかかるまで続けたいと思います。

空想と、妄想の違いってなんだろうと検索したら、
妄想は他人にとってはあり得ないことを確信してしまうこと。
空想はあり得ないことを頭の中だけで巡らせること。

とあった。空想で良かったな。空想はどこか地に足のついていない飛躍した考えが有ると思っていたし、自分の頭の中で考えを巡らせているだけで、自覚があるんだよね。そこが妄想だと確信してしまってるってことは自覚がないんだよね。

空想彼女毒本

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