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取材の際、初心者ライターが意識しておきたい最低限のこと

仕事をしながら、過去自分や周囲を見ていて感じたことをフッと思い出したのでメモ。

インタビュー記事作成のために相手に話を聞く際、緊張しますよね。わかります。私もそうでした、いや、なんなら今もそうです。事前準備どれだけしてても、予想外の地雷が埋まっていて当日現場で炸裂することもあるし。

あと、やっぱり単純にいい仕事しようと思ったら緊張しますわ。

そういった前提がある上で、意識しておくと「いい記事」にはならないかもしれないけど、すくなくとも「崩壊した記事」にはならないなと思ったことがあります。

それは、取材相手との認識の擦り合わせです。

今、相手はこの質問が最終的にどういうふうに文字化されて、1本の記事になるかイメージできてそうでしょうか?

何が見出しになって、どの発言がピックアップされて、どんな写真が添えられて記事になるか。

常に相手とその認識のずれがないか意識してみてください。

新聞記者時代、複数者で一斉に話を聞く「囲み取材」がよくありました。

そこで他社の人当たりのいい記者が、穏やかに色々きいてるんです。

で、後日トラブルになる。

なぜか。

めちゃくちゃ簡単なことで、穏やかに聞いてるけどかなり批判的な記事に仕上げるんですよね。

取材相手はそれがわかっていない。おだやかににこやかに聞いてるから、きっと自分にとって都合のいいこと書いてくれるだろうなって思ってるんです。

このずれってまずいよな〜と思いました。慣れてる取材相手なら「聞き方」と「実際の記事」は違うとわかってますが、そんなん初めての取材だったらわかるわけないじゃん。

こういうズレの時は、終わりにバシッと「厳しめに書きますよ」と言っちゃうか、態度で示したほうがいい。にこやかにせず、無表情で聞く。記事の「態度」を事前に自身が「態度」で示しておく。(失礼な態度を取れということじゃないです)

何をピックアップして記事に書くかもそう。自分が関心を持った内容には大げさに頷いてみる。予定にない追加質問をしてみる。五感で「今のあなたの発言に興味があります」と示す。

それだけで、ズレは結構減らせます。

あとは、インタビュー終わりに「この辺りの発言まとめて記事化しようと思ってます」と伝えておく。私はよくこれやりますが、期待値調整ミスルコとは基本的になくなるのでおすすめ。

とにかく、質問を重ねながら、相手の脳内で「この質問を組み立てた先の完成形の記事がイメージできているか」を意識してみると、ズレがなくなっていい記事に一歩近づくんじゃないかなと思ってます。

忘れないうちに急いで! と思ってダーっと書き出したので、そのうち清書します……

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