安心の心因的条件
数十分ほど外気に触れただけで、ぶっ倒れそうな暑さが続いているので毎日ポカリスエットを飲んでしのいでいます。
最近気がついたのですが、空虚を多忙で埋めようとするのは危険かもしれないということです。哲学者のパスカルが「疲労が溜まっているときは情熱不足」というようなことを言っていましたが、空虚は情熱や多忙で埋まらない。感傷という非日常に身を置くことにによって暖和されるのではないかと思います。なぜなら、感傷は「真理」を覗かせてくれる、「真理」に触れたような気にさせてくれるからです。
納得。納得しないと人は、前に進めない。納得しないと何事も受け入れられないし、何を赦すことも出来ない。では納得するにはどうすればいいのか、理知的に考えてばかりでは息がつまるし、感情の治りを待つだけでも誤魔化しのような罪悪感が心にこびりついたままになります。
納得するにはまだ知らない「真理」を知ることです。なにかしらの「納得」を与えてくれるような真理に到達するためには、感傷に浸るしかない。そしてその先にある安心を掴まなくては納得は出来ない。
では安心とは何か。安心とは「無防備に心を開ける状態」ではないでしょうか。安心、安心とはなんだ?ということを考えていたのですが、安心は心の緊張を解いた状態でもあるでしょう。安心の反対は緊張。緊張とは心が強張り、心を開けないような恐怖心や猜疑心のある状態。さきほど空虚は多忙で埋まらないという話をしましたが、この安心と関連していて多忙という一種の緊張状態は安心の逆ベクトルであり、まず大切なのは心を開けるような状態に自分をもっていくことなのではないかなと思いました。
では心を開くにはどうしたらいいのか、それは真理に近づくこと、そして自身の内面を通して対外的なものを信頼できる精神状態が必要。
信頼ってなんだろうか、信頼は心を開いても傷つくことがないと自信をもてる関係値であり、自身の覚悟でもある。その覚悟を養うには、やはり真理に近づくことが必要で、そのためには一人で心を休め見つめる時間というのが必要であるという文明とか他者に対する拒絶とはまた違う、遊離を受け入れるべきなのではないかと考えました。
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