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忘れてしまいたいこと

『忘れる』
今朝出かけるときに、薄手のジャケットが無いのに気づいた。
冷房の効き過ぎの時に使うためだ。

その後、丸一日、ジャケットを意識しなかったから忘れていた。
どこにいても寒くなかったからだろう。
「忘れたこと」を意識した時スタバに忘れたんだとすぐに思い出したから、自分の記憶力は悪くないと安心する。
こうして、いつものスタバで、ジャケットを今受け取った。

忘れることは、悪い場合もあるが、良い場合もある。
仕事でアポイントを忘れると、良いことはない
約束を忘れるのは、ほんとうにいけないことだと思う。

「忘却は、意識していない」からだ。

意識していながら忘れるのは、一種のボケであってそれは仕方ないと思う。
意識が一瞬飛んでしまえば、パニックになる。
これと同じで、自分のすべきことを忘れるだけということである。

だから意識した瞬間に思い出すことが大事だ。
「あれもこれも意識なんかできないよ」という人は、一つのことだけを意識するといい。
一つだけなら、「あっ、意識しなくっちゃ」ができるだろう。
忘れてはいけないことはメモにすること。
メモだけは見るということを忘れないことだ。
メモすることは誰でもやっていることだが、案外できていない時がある。
ぼくは、覚えておくことが比較的できる方なので、日付や時間を書いたメモをカレンダーに貼り付けることをしている。
誰それの日本画の個展があるのは覚えているけれど、いつからいつまで、どこで開催されるかを覚えておくのは脳力に負担がかかる。
細かいところはメモをしておき、それを見るようにする。
カレンダーに付箋で貼り付けておけば、全体として見ることができるし、変更も簡単だ。
あとはメモを見るという意識をしておけば、忘れることを大いに減らせる。

意識しないことで忘却できる。

これが重要なことで、忘れたいことは意識しなければよいことになる。
または、意識する回数を減らすことだ。

早く忘れたいなら、意識してしまうメモやノートや物などを、見えるところに置かない方が良い。
別れた恋人の写真をスマホから削除するのは、思い出したくないからだ。
もらったもの、思い出の品、全てを処分するか封印するかすれば、比較的忘れることができる。

しかし、恨みや辛み、悲しみといった感情の類のものは、忘れることができないという性(さが)があるのが人である。
これは、強制的に思いを変える必要がある。
そして、忘れるまでゆっくりと待つしかない。
思いを変えるのは、「許すこと」で可能になる。
難しいが、許すことでしか忘却はできない。
辛いけど、そうすることが近道だ。

物事への執着もまた、忘れることができない。
人への執着を含めて、執着心は自分の心を痛める。
執着をなくすのは難しい。
愛着も執着の一種だから、なおややこしい。
これは、一般的なアドバイスのしようがない。
執着をなくすのは、個人の努力しかないからだ。

人は忘れることができるから、長く生きていけるのだとおもう。

忘れずに全部覚えておくこともできるだろうが、思い出すことさえしなければ、頭の中のどこかの引き出しに仕舞われて、静かにしてくれているだろう。

忘れる>覚えておく

これが人に与えられた、ありがたい恩寵である。

*最後まで読んでいただいてありがとうございます

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活動のために使いたいと思います。みなさんの人生時間を幸せな時間で満たせたらと思います。読んでいただいてありがとうございます。