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記憶違いでトラブル(縁と運その12)

2017年6月30日金曜日

新たな記憶と気持ちよい感情(縁と運その12)

今日は6月30日です。一年の半分が過ぎようとしています。昨日の出来事と、今年のお正月の出来事と、どちらを鮮明に思い出すのでしょうか。それとも、もう何年も前のある日のことを思い出しては、嘆いて悲しむかもしれません。

ひとの記憶は曖昧なもので、鮮明に覚えているように見えて、実は大事なことが欠けていたり、記憶違いをしていることが多いです。
思い込みの過去」とぼくは呼んでいます。
記憶違いは、人間関係を危うくする一つの要因です。
彼氏と彼女が過去の出来事を思い出して、双方の記憶が違って喧嘩することは少なくありません。
ビジネスシーンでも、言った言わないなどの記憶の相違が、トラブルの元になります。

これらはあり得ることで仕方のないことですから、記録に残しておくしかないのです。
書面にする、映像化しておく、なんなら契約書を交わし、公正証書を作るのも一つの方法です。これらの記録はトラブルが起きた時に、有効な証拠となります。

夫婦の誓いの言葉はあってないようなものと思わなければ、やっていられないかもしれません。
彼氏彼女と約束をしても、忘れがちになるのが普通です。
記憶はどんどん薄れていくものですから、無理もないのです。
一方で、そのことをしっかりと覚えておこうとすると、不必要な情報を後から貼り付けて、記憶を変えてしまうこともあります。しかしこれもまた無理のないことなのです。

記憶は自分の脳内にだけにあるものではなく、それを思い起こす想起装置が周辺にあります。
例えば、機械的なものでは、録音や録画されたもの、書面などがそうです。
あるいは、その時の状況にあった、風景や音、体感、音楽や絵、関連した土地や他の人物など、ありとあらゆるものを想起装置として活用して記憶を蘇らせています。

想起させるものがなければ、実は記憶を思い起こすことはありません。
脳内に密かに潜んでいるのです。
あるきっかけで、突然記憶が蘇ります。
でも、それは正確がどうかは判断つきません。
ひどい時には、感情という実態のない記憶だけが蘇ります。
当時の気分や今までの潜在的感情などが掛け合わさり、非情なしかも間違った記憶が蘇れば、トラブルが起こるかもしれません。

一つのきっかけは、数珠つなぎで、いろいろなことを思い起こさせます。
記憶は何かといつも繋がっているからです。

思い込みの過去」という意識があると、過去は過去なのだと流すことができるようになります。
仕方がないよね、思い違いをしていたんだからと。
それよりも、今からの方が大切だよねと。

過去に執着するのは、あまりにももったいない。勿体無い。
今この時を大切にして、新たな記憶と気持ちよい感情とそれを思い出せる想起装置を作っていく方が、これからもっと面白く興味深い人生が送れます。

恋愛も今これからが良い思い出を作ります。
辛いこと、悲しいことも、今からの記憶次第で上書きされていくでしょう。

良いご縁を作るのも過去より今です。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

#コラム #エッセイ #人生 #仕事 #縁と運

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