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他者を見て仕事せず。

比較して生きる人生は楽しいか?

この問いに対する答えがわかったのは、およそ二十年前のことでした。さらにその数年前、会社勤めをしていたのですが、昇級である人に先を越されました。途中入社の後輩くんが、その年に昇級しました。なんでぼくは今回縁がなかったのだろうかと自問し続けました。おそらく悔しくてしかたなかったからだと思います。成績も彼より良かったし、職歴も彼より長いしと、彼との比較ばかりをしていたのです。比較したかといって、なんら関係のないことだと思います。けれども当時は会社が比較した結果も疎んでいました。

比較して生きる人生が楽しくないと思ったのはこの頃です。しかし、比較しないで生きる人生が楽しいとはまだ思えなかったのです。

そこで、昇級のことはとても悔しかたので、次年度の売上の成績を上げてやろうと決めました。やれることやったら数字が出る。数字は嘘をつかないから、多分自己満足はできるだろうと思ったのです。

他者との比較を考えていると行動が小さくなったり、ズルくなったりするものです。そうしたら正道も疎かになるし、ここ一番の決断が鈍ったりします。でも、その年は一切他者との比較を考えないで、自分と会社との戦いに挑みました。商品を確保しなければいくら売れるものを作っていても欠品すれば数字は行かないので、会社に掛け合うことも必要だったのです。あとは自分との戦いです。そうして勝負した結果、所属の営業部でとても良い成績を残せたのです。つまり、数字を残せたのです。それは営業マンのぼくにとって、最大の喜びになりました。

比較して仕事をしても楽しくない、比較しないでミッションを決め、それにチャレンジする方がよほど楽しいということを経験できたのです。

でも喜ぶ経験ができたのは、前の年、後輩くんが先がを越して昇級してくれたからです。その時の悔しさがなければ、ずっと比較して生きる楽しくない人生を送っていたかもしれません。

比較しないで、自分の正しい信念を持って行動する

このことが今のぼくを作っている一つだと思います。


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#コラム #エッセイ #人生 #仕事  


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