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過去に諦めたことがあった

前回に続き、最近アートマーケットなどをちょこちょこ見ては面白そうな作家さんにお声かけさせてもらうことがちょこちょこあります。

具体的に展示、イベントに出て欲しいとまではいかないけれど、こんなギャラリーやってます〜的な感じ。

基本場所を持つと待っている事の方が多いので、機会があればできるだけ現場に出向くようにしています。

運営しているアトリエ三月は一応、ジャンル不問!と謳っているいるものの、やはり絵画が多くなる。自分が運営する場所に色をつけたくないなぁと最初から思っていたもののやっぱりついちゃうもんです。

そんな中、今年一月に阪急百貨店で出店した催事ではアトリエ三月にご縁のある方々の中から特に”イラスト””イラストレーション”などのジャンルの方々に声をかけさせていただきました。(一部違うけどごめん)

こうした括り方は実は初めてでした。結果、大成功を収めることができたと思っています。参加いただいた作家のみんなのおかげ。

正直、僕自身昔はイラスト、イラストレーションを少しやっていたものの、自分でギャラリーを始めるまでイラストなどのジャンルの作品を見る機会がなかった。

最初はアトリエ三月に集まる人の中でイラストや人物画、絵画作家が多くなってきたので見に行き始めたのがきっかけ。それから知らず知らずのうちにどんどん好きになっていきました。

実は自分でも驚いていた。

こーゆー感じのイラスト、好きになるんだな、と。

自分では描く事のできない作品だから惹かれるのだろうと思っていましたが先日、ふと、気づいたことがあった

自分は絵を描くことは続けることができたけどイラスト(イラストレーション)はやめてしまった。

これ、自分で気付いた時に結構衝撃だったのですよ。笑

絵で食うことはできていないものの、自営でしかもギャラリーバーなんて特殊な仕事でなんとか生活できているし、絵も描き続けている。

一応結婚して子供もいる。コンプレックスだった中卒も20代のうちに返上することができたし、なんとなくやりたいことは全てできている。

まだまだやりたいことは沢山あるし勿論現場に満足していないけれど、何かを諦めたことなんてない、と、思ってしまっていた。

そしたら、あるじゃん。諦めたこと。って

向いてなかった、と言えば確かにそう。

最近イラスト、イラストレーションの人々を見ていて、僕ができなかったことをやっている人を心底尊敬しているし、あわよくばそのノウハウをなんとかアートの方でも生かしたいと思っています。

何より、そんな素敵なイラストレーターや作家の人たちと仕事がしたいと思っている。

そこで僕ができることってなんだろう?と考えるとやっぱり現場/シーンを作ることなんですよね。

僕が企業から仕事を取ってきて作家さんに紹介する、なんてこと、できたらいいんだけれど今の所ピンと来ないし向いていないかな?と思ってる。

僕は、自分のことを知ってもらうために自分から赴くよりも多くの人を振り向かせるように発信し続ける事の方が向いていると思っています。

そしてその方が価値があると思っている。

そしてその、発信の仕方が最近ギャラリーからじゃなくてもいいかも、と思い始めています。

アトリエ三月はもうすぐ4年。

3年目まではずっと”カオス”のような状態で走り続けてきました。

それはとにかく目立たなければならなかったから。

あるジャンルに特化し、見やすいコンテンツを作るより、様々なジャンルを一緒くたにしてカオスな状況を作り出す方が得意。

アトリエ三月ってなんか怖い....って言われることもあったけどそれはそれで良いインパクトになったんだろうと思います。

でも、いつまでもそれじゃいけない。

最近はコンテンツを整理し、もっとわかりやすく発信しなければならないと感じるようになりました。

3年目はまだ数ヶ月あるけれどそんな一年だった

5年ってきっとなんらかの区切りになると思っています。

そこに向けて何をするべきか、じっくり考えながら進んで行きたいと思います。


大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。