投げ銭BOXをギャラリーに置いたこと

去年の4月から僕の運営するアトリエ三月ではドネーション/投げ銭システムを開始しました。

システム、と言うと大層ですが箱置いただけ 笑

手紙を添えたりすることもできます。毎回大体3000円〜15000円くらい頂戴しています。頂いたお金は出展作家と折半、また、参加人数が多いときは作家宛てのものはそのまま渡したり、運営費として頂戴しております。本当にいつも応援してくれている方々ありがとうございます。

なぜこれを始めたのかについてのお話です。

基本ほとんどのギャラリーは入場無料です。作品を見ていただくのはタダで見れます。なので作家にとっても企画展を開催しているギャラリーにとっても作品や細かなグッズを沢山売らないと経営が成り立ちません。

で、僕は4年半前にギャラリー始めた当初から今もずっとそうなんだけど、作家さんからお金を頂戴することが本当に本当に嫌です。

言うて僕にとってギャラリー運営は仕事なので潰すわけにはいきません。企画展の際も作家さんには数千円負担お願いしています。DM代も作家もち。ここまでしないと本当にギャラリーの経営なりたたないんだよごめんね。頑張る。

で、どう言う形が理想かと言うとやっぱりお客さんから何かしらお金を頂戴することでギャラリーを運営するのが理想ですよね。もちろん、簡単じゃないです。人気作家集めればいいってもんじゃない。

ギャラリーを運営する上でいつも思うのは、作家への差し入れです。皆さんは到底自分には作品が買えないと思い込んでいるので(作品を買おうと言う発想が多くの人にはないので)作家を労うために多くの差し入れを持ってきてくれます。人気作家さんの個展になると両手で持ちきれないほどの差し入れ。女性作家さんの場合そのほとんどが茶菓子や甘いもの。

差し入れをいただく気持ちは本当ーーーーーーーーーにありがたいんです。

でも、それ作家にとって本当に喜べるかなぁ。

一人暮らしの作家に米、とか、酒好きな作家に酒、とかならまだわかる。

女性作家に大量のお菓子はちょっと食べれないですよー

そんな事が常なので、アトリエ三月ではそうしたモノではなく気持ちをくださいとドネーション/投げ銭BOXを置くことにしました。

本当に気持ちは嬉しいんですよ。本当に。だから作家個人のことをよく知っていて、この人ならこれは確実に喜ぶ!ならまだ良いですが、何が喜ぶかわからないな、って方の為にドネーション/投げ銭BOXを置きました。一つの選択肢として、ですね。

逆に僕自身客として展示を見に言って感動して、何かお金を落としたいけど買うものがない、なんて事がよくありました。そうした体験を価値として感じて頂いた方にも使ってもらえたらいいなと思うます。こうした仕組みを作ることもギャラリーの役割だと思っています。(みんなやればいいと思います)

ギャラリーも作家もお客さん全てがハッピーになれる仕組みをもっと作っていけたらいいな、と思っています。



大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。