5年間ブレずに続けてこれたこと


2015年からアトリエ三月をオープンして今年で5年。

この5年間ずっと言い続けてきた、ある意味でブレなかったし、しかしこれから先は少し考えなきゃいけないかもしれないことがあります。

それはここでも何度も言っていますがアトリエ三月はオールジャンル、全方位型のギャラリーということです。


これは本当に当初からずーーーーっと言い続けてきました。


僕自身、わかりやすくいうと抽象画/abstractな作品を制作しています。なので僕の本当の好みで言えば抽象/abstractな作品が大好きです。


でも、もちろんちょっとコミックタッチよりなイラスト絵画みたいな作品もめちゃ好きでどちらかというと購入する作品はそっち寄りが多かったりします。これはアトリエ三月を初めてから僕自身変わったことでした。


それでいて漫画や4コマみたいなのも好きです。


当初は、僕が本当にやりたい展示ばかりをすると多分抽象的な作品ばかりになっちゃうなぁと思っていました。正直そんな作品を扱うのはおこがましいと思っていた時期もあります。


しかし、何よりもそれは僕の役割じゃないな、とすぐに想像できました。


一応僕は画家であり美術家、作家です。そんな僕が百歩譲ってギャラリーを始めるのはいいとして、そんな糞真面目にギャラリーなんてやってどうすんだという思いが今でもあります。


そんなのは(と言うと聞こえが悪いですが)本当にギャラリストを目指している人たちがやることなんだから僕がやるなら普通、やろうと思わないようなことをやろう、と


fine art、絵画、抽象画、イラスト絵画、イラストレーション、写真、コラージュ、版画、立体、テキスタイル、ファイバー、アウトサイダーなどなどなど


本当にありとあらゆる表現を受け止めてきました。


正直、写真や立体なんかになると全くの専門外なので「好き」か「嫌い」かでしたか判断できません。

それでも、作家には申し訳ないけれどそれが僕自身の勉強にもなりました。

そして、このやり方は圧倒的に業界で定着するのが遅くて、なんてったって専門性がない訳で、ギャラリーにカラーがありません。


本当に毎回毎回全く違うことをやっちゃってるのでなかなかお客さんもつきにくい状態でした。


飲食店で言えば先週まではイタリアンレストランだったのに、次の週は寿司を出し始め、その次はフレンチだったりってことかな?(違うか

そんな店がすぐに繁盛するわけはなく、えらく遠回りしちゃったなとは思いますが5年経ってようやくそれでも毎回通っていただける方が随分増えたと思います。本当にありがたいです。


良いものは良い


最近心からそう思えるようになってきました。


金曜日から始まる池田はちちゃんの展示。一見可愛らしいイラストなんだけど、本当に努力したんやなーってのが絵から見えます。この数カ月で随分変わりました。

そう、一見どれだけ可愛いイラストでもウマさってちゃんとあるんです。見る人がみれば一発でわかります。


会員制BARを併設していることから各ジャンルの作家同士で交流し、違うジャンル同士、シーンが抱える問題点なども共有することができます。ここが一番肝心で、特に昔から昔イラストを描いていた名残か、僕の周りにはイラストレーターの方も多くて、


彼彼女たちのイラストレーターとしてのブランディングや戦略、マネタイズのシビアさなどはいつも本当に勉強になります。作家している人たち全員本当に知ってほしいことなどをイラストレーターの方達は常に考えています。


もちろん僕ら絵画やfine art側から伝えられることも沢山のあるのでそれらを共有することで各ジャンルのシーンが少しでも前に進めたら良いなと思っています。


アトリエ三月として、5年目以降のブランディングについては半年以上前から色々と考えていますが、全方位"表現"に対してのアプローチは続けて行こうと思っています。


もうね、これはね、本当にめちゃめちゃ考えてるんですよ。本当に考えて考えて考えぬいています。普通の人の200倍は考えている自信ある。勿論正解なんてないんです。僕が考えて考えて考えぬいた今、一番ベストな状況です。勿論この先変わるかもしれないし変わんないかもしれない。こんなにめまぐるしく変わる世の中ですから、考え方はコロコロ変わります。そうしないと生きていけないよねこの世の中。


今度肩書きの話もしたいなーと思っていて、簡単に「アート」や特に「現代アート」とか素人は言わないほうがいいよーってのも話せるかな。今日はこの辺で


大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。