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小さな不公平を探さない

梅雨の明けた蒸し暑い夜、
妻も娘も明日は早いからと寝てしまった。
真夜中、ひとり、与謝蕪村集を開く。
『短夜(みじかよ)や毛虫の上に露の玉』
竹西寛子の解説に、「嫌われものの上にも
夏の朝は平等に訪れて、作者も毛虫も読者も
一緒に生きることになる」とあった。
不平等を探し始めたらきりがない。
みんな一緒と思うと、
気持ちが楽になった。


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