1年前のことだってちゃんと覚えている。
「あれからもう1年経ったのかー」
「早いねー」
大人になると1年が早く感じる現象は、自分の人生における"1年"の占める割合がどんどん小さくなっていくから短く感じるという。
つまり、5歳の幼稚園児にとっての1年間は人生の1/5で、20歳の大学生にとっての1年間は人生の1/20で、60歳のベテランにとっての1年間は人生の1/60だからだというのだ。
「1年前が昨日のことように感じるわー」
1年間が一瞬で過ぎ去ってしまったような感覚に陥ることだって、今後あるのかもしれない。
でも逆に昨日のことのように感じるなら、1年前のこともしっかり鮮明に記憶くらいしておきたいものだ。
時間が過ぎ去るのだけ早く感じて、記憶力も低下するなんて効率が悪すぎる。いや、むしろ一瞬で過ぎてしまうから記憶してられないのかも?
1年前の今日、なにをしていたか覚えていますか?
1年前の今日、なにを思って、なにに悩んで、なにに怯えて、なにに腹を立ててましたか?
1年間の区切りをどことするのかは、その人のそのとき次第だけど、誕生日なのか、元日なのか、新年度なのか、はたまたなにかの記念日なのか。
大切なその日をまたひとつ跨いだときに、365日を振り返って、何か意味のある時間だったと思える人生でありたい。
だって人生に本当の意味なんてないらしいから。
自分で色を塗って、意味をこじつけて、カタチを創っていくしかないらしいから。
今日はどんなことがありましたか?
1年後の自分に、渡したいものはありますか?
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