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シェムリアップ滞在にきっと役立つ7つのこと

3年ぶりの海外旅行。行先はアンコールワットのあるシェムリアップに決めた。
シェムリアップ滞在にたぶん役立つ6つのことを紹介する。

1.ドル札は綺麗な方がよい

カンボジアではドルが流通しており、観光客が出入りするお店やレストランではドル表記が普通だ。ところが、支払いの際、折り目が入っていたり、インクのシミのようなものがあるお札を出したところ、綺麗なお札にして欲しいとの申し出が数回あった。汚くても綺麗でも同じ値段のはずなのにカンボジアでは昨今、汚いドル札は両替の際に数%マイナスされることが相次いでいるらしい。決まった現金の支払いがある場合は綺麗なドル札を用意し、その他はカード払いが良さそう。1、2ドルの小さな支払いの時は問題なかった。
なんだかよくわからないこの現象。飲食店のメニューには下記のような説明が。ドル依存脱却の一つの手段らしい。

お店のメニューにあった注意書き

2.ビザもアンコールパスもオンラインで購入可

カンボジアは観光での滞在でもVISAが必要だ。到着後の入国審査の窓口でも手続きは可能だが、事前にオンラインで取得しておくとスムーズ。写真と必要事項を記入して、カードで支払いをしておけばメールでビザを送ってくれる。印刷して持参したビザをパスポートコントロールで見せれば終了。
観光に欠かせないアンコールパスもオンラインで購入できる。私は知らなかったのでチケット売り場まで買いに行ったが、オンラインで購入すればチケットも携帯画面を見せればOKだそう。

紙のチケットでも携帯で写真を撮っておけば、紛失したときにも再発行してくれるそう。
ちなみにチケットは1日券、3日券、7日券の3種類。それぞれに期限が設けられており、その期間内に決まった日数使えるというルール。連続3日、7日である必要はない。例えば私が購入した7日券は30日間の期限があり、その間に7日間使えるという仕組みだ。

アンコールパス7日券は72ドル!

3.SIMカードは現地調達がベスト

今や海外旅行に欠かせない現地で使えるSIMカード。日本で事前に購入していたが電話番号が欲しかったので現地で追加購入した。結果、安くて電波も良くて電話番号もついていて断然よかった。値段は7日間で6ドルで、カードを入れるだけで即LTEが開通。下記のお店で購入。窓口のお姉さんの愛想はないが品質には問題なし。

4.トゥクトゥクはアプリで

シェムリアップの移動に欠かせないトゥクトゥク。街を歩けばあちこちからトゥクトゥクドライバーに声をかけられる。行きたい場所を告げて値段交渉。カンボジアはぼったくりドライバーは少ないが、値段交渉はやっぱり面倒。そんな時に明朗会計で交渉不要の配車アプリは、移動のストレスを大幅に軽減してくれる。おなじみのGrabも使えるがPassAppというオレンジ色のアプリが広まっている。どちらも携帯番号があれば簡単に登録できる。クレジットカードを紐づけてキャッシュレスで支払いできるGrabに比べ、PassAppはリエル表示で現金払いなのがやや不便だが登録しているトゥクトゥクの数はこちらの方が多い。操作に慣れていないのか配車を依頼するとすぐ電話がかかってきたり、どこまで行くの?と聞かれることも少なくないがそれもまた楽しい。

5.洗濯は街のランドリーがおすすめ

遺跡観光はとにかく暑い。当然、服は汗だくになり、こまめに着替えたくなるし、汗だくの服をそのままにしておくのも気持ち悪い。ホテルにランドリーサービスはあるが、私の泊まっていた三つ星ホテルでもシャツ一枚で1ドル。日本ではクリーニングになんか絶対に出さないTシャツにこの値段は払えない。下着やハンカチなどの小さなものはお部屋で洗ってもよいが、干す場所に限界がある。
そんなときに助かるのが街のランドリーだ。
東南アジアの街にはどこでも洗濯屋さんがあって、値段は重さで決まる。洗濯機で洗ったあと、綺麗にアイロンで仕上げてくれるし、今まで紛失したり、服が傷んだりなどのトラブルは一切なかった。袋いっぱいの衣類を持っていくと、測りにのせて値段を書いた伝票をくれて、仕上がり時間を教えてくれる。時間になったら取りに行って、その時にお支払い。
今回もホテルの近くのランドリーサービスに洗濯物をお願いした。朝持って行って夕方6時に仕上がった。洗濯物の重さは2キロで値段は2ドル。渡す時ももう一度測って2キロであることを確認。シャツが何枚、ズボンが何枚とか中身をいちいちチェックしない大らかさがよい。強めの柔軟剤の香りが気にならない人なら、絶対におすすめ。

6.パブストリートからは離れた方が良い

シェムリアップの繁華街といえば、パブストリートだ。過去にアンジェリーナ・ジョリーがトゥームレイダーの撮影時に訪れたとして「レッド・ピアノ」という店が有名だった時代もある。もちろん「レッド・ピアノ」は今でもあるし、悪いお店ではないと思うが、エリアとしてはおすすめできない。日本で言えば歌舞伎町、バリ島でいえばクタのような雰囲気。音楽もうるさく、客引きも激しく、値段が高い割においしいお店は少ない。
夕食を食べるなら、シェムリアップ川を挟んだ反対側のエリアがおすすめ。

7.雨季の滞在も悪くない

カンボジアの季節は雨季と乾季の2つに分かれる。雨季は文字通り雨が多いので、オフシーズンとなる。ベストシーズンである乾季は11~5月。日本の夏休み期間は雨季にあたる。
私が訪れた9月は雨季の終わり頃で最も雨が多くなる季節だったけれど、悪くはなかった。
まず、第一に観光客が少ない。遺跡をゆっくり観光できるし、小規模の素敵なホテルに貸し切りで宿泊できた。
また、雨季ならではの観光の楽しみがある。シェムリアップ近郊には川底にある遺跡があり水をたたえた雨季こそが美しい。

水を湛えた遺跡

アジア最大の湖であるトンレサップ湖は、雨季に3倍の大きさとなり、そのダイナミックさが増す。トンレサップ湖には多くの水上生活者がおり、その暮らしを見学できる。船と超高床式の住居の2種類があり、私は超高床式の住居のエリアを見せてもらった。厳しい面もあるだろうけれど、自然の変化を受け入れ、工夫にあふれた暮らしはとても興味深く楽しかった。

高床式の住居で暮らす漁業を営む人々の家

雨季とはいえ、1日中雨が降り続けることはほとんどない。雨が降るのは夕方から夜にかけてがほとんどだったので観光にはそれほど支障はない。熱帯の雨を眺めながらホテルのテラスで読書をしたりして過ごすのもバカンスらしくて良かった。

ただし、蚊が多いことだけが辛かった。夕方以降はマラリアを媒介するハマダラ蚊の活動が活発になるので虫よけは手放せなかった。


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