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決断マッスルを鍛えよう。

僕の30代はどん底の状態だった。

人生とは大きな海を漂う壊れた船のようなもので、自分ではどうにもならないと感じていた。

路頭に迷った当時の僕の船は本当に制御不能な状態。どこに行くのかもわからない(決められない)まま、流されるように海原を漂っていた。

そんな僕を救ってくれたのは1冊のタイムマネジメントの本だった。

そこに書かれていたことで一番印象に残ったのが「時間はコントロールできる。だから人生もコントロールできる。」という一節。これには痺れた。

これからは時間をコントロールしていこう。大切な時間に何をするのか、流されず主体的に行動を選択していこう。そう決意した僕は、最終的に独立の道を選ぶことにした。

結果はどうであれ、この決断により自分の人生に後悔は無いはずだと思えた。それは、目指す目的地に向かって航行していれば、仮に遭難して無人島にたどり着いたとしても体制を立て直し、また向かい始めることができるはずだと確信したから。流されるままに遭難したら、せっかく助かったのだからと怖くて動くことはできないだろう。

選択とは、まさに選ぶこと

2つのルートがあれば、どちらに行くのかを決める行為が選択だ。全ての行動には何らかの選択は働いている。無意識でも意識的にでも。もちろん、このまま何もしないという選択もある。「選ばない」のも選択ということだ。

一方、「決断」は数ある選択肢の中から、流れの抵抗に逆らうことを選択するということ、デメリットも理解した上で受け入れることだと考えている。

キャリアのスタートだった百貨店を辞めた時も、独立の道を選択したのも「決断」だったが、決断力という筋力がほとんど無かった30代の当時は、精神的におかしくなるほど悩んだ。嫌なことがあっても会社員を続けるという選択肢があったからだ。

選択肢は3つ以上。2つしかないと究極の選択になるということは、この時に学んだ。また、選択肢を考える時は必ず止まって行うこと。動きながらだとどうしても選択肢は狭くなってしまう。

今日というかけがえのない一日の大切な大切な時間に何をするのかを主体的に選択することを繰り返していくと、イザという時の決断力が身に付く。それは難しいことではない。考えてから行動することで決断マッスルがムキムキになる。いずれ来るかもしれない人生の大きな分かれ道の時にも、この決断力は重要なカギとなるはずだ。

逆に、流されるように生きていると「自分の人生は自分ではどうすることもできない。」という以前の僕のような恐ろしい思考になるのは目に見えている。僕が子供達に伝えたいのはココなのだ。


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