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数字で考えると何でもできる

社会人になると仕事には目標がついて回ると知る。会社や部署の業績、営業担当の売上、顧客獲得数、経費削減、・・・などなど。でも学生時代に「目標とは何ぞや」なんて授業は無かったと思う。知らないことはできないので仕方がない。

娘(中学生)の授業参観に行った時のこと。

生徒が1学期の振り返りと2学期の目標を考えたものを担任の先生が見せてくれた。そのほとんどは「1学期は○○を頑張りました。2学期は○○を頑張ります。」というものだった。これを意気込みというのならまだ理解できるが、タイムマネジメント的にいうと、決して振り返りや目標ではない。

目標とはゴールだ。

ゴールに到達したのかしていないのか、何%進んでいるのか、残りはどれぐらいあるのか・・・。目標は数値で設定しなければこれらがわからない。

もちろん、どの年齢から教えるのかは一概には判断できないが、少なくとも高校受験を控える中学生ぐらいからは必要だろう。

衝撃の授業参観の後、夏休みに入ったわけだが、娘が持ち帰った夏休みの「めあて」には、勉強面が「宿題を期限までに終わらせる」生活面が「早起きを頑張る」と書いてあった。

おいおい、父ちゃん倒れるぜ。

期限とはいつなのか。娘に聞いてみた。

「お盆が始まるまで」だった。これで使える期間が把握できる。全体の分量をその期間で割れば、ザックリとだが1日にしなければならないページ数が把握できる。あとは具体的にスケジュールに落として、定期的に修正をしていけば夏休みの最終日に泣きながらやるなんてことにはならない(自戒)。

早起きとは何時なのか。娘に聞いてみた。

「6時起床」だった。だとすると夏休み期間中に何%の達成率が目標なのか次のステップに移れる。6時に起きられたら3点、6時過ぎから6時30分までなら2点、6時30分過ぎから7時までは1点、それを過ぎたら0点と決め、合計の点数を目標にするという方法もある。

できなければ原因を検証し、改善すれば良いだけ。決して能力が劣っているわけではなく、ましてや根性や気合い、やる気の問題ではない。

「○○を頑張る」というものが目標だと理解したまま社会人になり、いきなり「こんなのは目標じゃない!」なんて言われても困るのは子ども達だけではない。会社も困る。

実際に社会人の研修でもよくある事例だが、「幸せになる」「自由になる」「健康になる」「夫婦関係が良くなる」というフワっとした目標を作る方は少なくない。

大事なことなので繰り返すが、目標は数値で表現しなければ、何をすれば良いのか、どこまで進んだのか、残りはどれぐらいか、達成したのか・・・

これらが全くわからない。

動けば現在地だって変わる。どの段階にいるのかによって行動計画も変わるのだから数値で考えないと効果的なアクションはできない。

コツさえ覚えれば誰にでもできる。

やればできる・・・のではなく、
(少し考えて)やるからできるのだ。

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