仕事を依頼されたら確認しなければならない2つのこと
春になると街に着慣れないスーツ姿の新社会人が目立つようになる。この風景は何度見ても気持ちが良いものだ。
いきなり現場に出される前に、そろそろ研修が始まっている頃だろう。
僕は電話応対や名刺交換など社会人マナーの研修はしない(できない)ので暇になるこの時期はノンビリ過ごすことが多いのだが、昨年から徐々に増えてきたタイムマネジメントをベースにした仕事の進め方研修のご依頼が今年は県内外の6社からいただいたものだから今からワクワクしている。
僕自身が社会人として仕事をするようになってから早30年と少し。これまでに何度も失敗してきたので、それを踏まえてお伝えしてこようと思う。
仕事を依頼されたら、真っ先に確認しなければならないことが2つある。
それは、成果と締め切り(納期)だ。
この場合の「成果」とは目的や評価、納品の形式も含む。例えば、会議の議事録作成を頼まれたとして、ワードなのかエクセルで作れば良いのか、メールで送るのか共有フォルダに入れるのか、プリントアウトするのか・・・などを確認する前に作業を始めてはいけない。確認不足で手戻り(やり直し)になるかもしれない中での作業は、無駄な残業につながる可能性が高い。
僕は企業から研修を依頼される時に目的を確認する。「何のために」がズレてしまうと成果が出たのかどうかが判断できなくなるからだ。先日はチームビルディングの企業研修で講義をしたが、依頼企業の目的は社員同士の交流だった。なので、グループワークも交流を意識して構成したところ評価は上々だった(と思う)。
データ入力でも目的によって成果(アウトプット)は変わるし、どうなったら評価されるのかがわからなければ、本来は怖くて始められないはずだ。
成果と同時に確認するのが締め切りだ。
これは仕事の鉄則だが、依頼者が指定する期限を守ってはいけない。必ず自分で前倒しの期限を設定してから始める。その上で自分期限までの可処分時間(自分で自由にタスクの選択ができる時間)を確認し、スタート時期を決める。
状況によってはすぐに始めなければ終わらない場合もあるが、取り掛かりが決まれば一旦は目の前から消せるので今ココに集中できる。
依頼されたらとにかく動く。これでは無駄が発生する確率が上がり、成果なんて上がらない。
「仕事は自分から作るものだ」と言われても、新社会人の場合は現実的に無理がある。当面は、上司や先輩などから仕事の指示があり、受動的に動いていくことになる。
「なるはや(なるべく早く)」には要注意だ。
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