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老いと病気

最近はTwitterを見る時間が以前と比べて格段に増えた。

本業の歯科の関連での歯科医師、歯科衛生士、医師、言語聴覚士、看護師、介護士、管理栄養士、それぞれの職種の方々のツイートは一歯科医院に勤務しているだけでは知りえない情報に溢れていて、仕事の役に立つ情報がとても多い。
さらに、ウェビナーの情報もたくさん。

私は歯科用のアカウントと犬用のアカウントの2つを持っているが、それぞれが全く違う人たちで構成されている。

犬用のアカウントでは思わずクスッと笑ってしまうようなツイートが好きだし、うちと同じダックス飼いの方のツイートにも目がいきやすい。
さらにそれが、同じブラタンの子となるとさらに可愛さ倍増だ笑

だが、それらと同じぐらいに目に入るのは、病気の犬たちの多さ。
シニアになると、若い頃と比べれば体調不良も出てくるだろう。
それは人も犬も同じだ。
でもそれが、病名がつく病気となってしまう前に防ぐ手はあるはずだ。

本業の歯科では訪問歯科という、高齢者に対しての診療が主なので、我が家の愛犬がシニアになってきたこともあり、どうしてもリンクして考えることが多くなった。

寿命が長くなった日本では、高齢者に対する政策や健康寿命を延ばすための取り組みが盛んに行われているが、健康寿命を延ばすための取り組みなどは、普段高齢者と接していない人たちには知られていないところもあると思う。

高齢者の医療費の負担割合も少しずつ段階的に上がってきている。
医療費が逼迫されているからだ。
現在でも収入のある高齢者は、働く世代と同じ負担割合だ。

そんな時代に、歳をとったから病気になったのに医療費が高い、と文句を言ってはいられない。
あちこち悪いところだらけでは、収入があっても医療費の占める割合が高くなってしまう。

医療費の逼迫を防ぐため、あるいは介護の負担を減らすために関連する人たちは対策を練っている。

それならば、犬たちにもそんな対策を講じていけば、今のような病気のシニア犬は減ってくるのではないだろうか。

Twitterでは病気を恨めしく思っている飼い主さんのツイートを目にすることもあるが、それは犬たちが選択してきたことではなく、間違いなく飼い主である私たちが育ててきた結果だ。

犬が勝手に病気になるのではなく、私たち飼い主がそうさせてしまっているのだ。

病気になってからでは出来ることも限られてきてしまう。
緩和ケアもあるだろうが、緩和ケアには飼い主の辛さや大変さも伴うだろう。

若いうちは気がつかない飼い主も多いだろうが、せめて小型犬なら7〜8歳、大型犬なら5~6歳ぐらいから食事や運動に気を遣う生活に切り替えていけば、シニアになった時の生活に違いが出てくるのではないだろうか。
最近はそんなことをよく考えるようになった。
もちろん、それがパピーの頃から出来るのが1番なのだろう。

うちの犬は今年14歳になる。
高齢の犬たちはいつぐらいから不調が目立つようになるのだろうか?

一概には言えないだろうけど、私の周りの犬たちを見ていると、大体16、7歳ぐらいで寿命がつきる子が多いように感じる。
平均寿命と言えばそれまでだが、そこに至るまで、定期的に病院に行かなければならない状態や介護の状態をできるだけ少なくできることが、犬にも人にも優しいのではないだろうか。

うちの犬も時々不調はあるが、幸い今のところは大きな病気には繋がってはいない。

老いは誰にでも訪れるが、ゆっくり老いていき、のんびり暮らす時間の先に死があるというのが理想なのかもしれない。

そんな理想を目指して、私は日々勉強するしかないのだ。


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