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夫が家にいて妻が外で働く。お金持ちじゃないけど時間持ちになった!

「今日から1週間、保育園は休園になります。」

娘の通う保育園の先生から、電話でそう告げられた。

でも私は焦らず、ただこう思った。

「ああまたか。本当に暮らし方を変えていて良かった。」

実は、ちょうど一年前にサラリーマンだった夫は仕事を辞めた。

その理由は、息子が1年生になるタイミングで、どちらがか学校から帰ってくる彼を迎えてやらねばという気持ちからだった。

というのも、小学校に上がりたての1年生は、入学式直後の1週間は11時半に下校。

その後もピカピカの1年生は徐々に学校生活に馴染むため、下校時刻は遅くて2時ぐらい。

私の両親に家に来てもらい、帰って来た息子を迎えてもらうことも考えた。

だかしかし、限度ってものがあるでしょうよ。

夫婦で今後の人生や、暮らし方、何を大切に生きていきたいかを真剣に話し合った結果、夫が喜んで仕事を辞めた。

夫は独身時代が長かったことと、根っからの食いしん坊のため、料理の腕前はかなりのもの。

一方の私は、仕事はあまり苦にならないが、帰宅後の疲れた状態で料理をするのは激しく苦痛な人。

私にとっては料理はしなくていいし、体力も今までよりずっと使わなくて済む願ったり叶ったりの暮らしだ。

しかしだからと言って、夫の会社からの収入はなくなり、私の給料だけで生活するのはかなり勇気がいる選択。

夫が仕事を辞めると決めた後も、何度も不安になった記憶がある。

しかしこうやって1年が経過して、なんとか我が家は幸せに暮らせている。

学校や保育園が突然休みになっても、何の問題もなく対応できる。

私の母が原因不明の腹痛で、病院を駆けずり回り、ペルパーさんの手配をはじめ、両親の生活改善に尽力することもできた。

私達は収入は減ったが、圧倒的な時間持ちになったのだ。

こうやって時間持ちになってみてわかることは、人生には色んなことが日々起こる。

それは子供の成長だったり、日常のちょっとした嬉しいことや美しいこと。

いいことばかりじゃないけど、人生を味わう余裕もなく時間がすぎて行くことは勿体無いことに気がついた。

お金を心配する気持ちがキレイさっぱり無くなった訳ではない。

しかし不思議と以前のように焦ってみたり、不安になったりすることはほとんどなくなった。

今日、この1年間を振り返ってみて、夫が家にいるという選択をしたことが正解だったと心から思う。

そしてこの幸せな日々が続くよう、今日も私は仕事に出かける。


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