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「僕と息子さんを信じてください」

朝から、
ズドドドトーンと、衝撃の感動があった昨日。


万年、止まらない息子の鼻水の様子を診てもらおうと、
初めての耳鼻科へ出向く。

初めての病院、駐車場も迷いながら手探りな感じで門をくぐる。

鼻水が出ているだけで元気元気な息子。

それでも初めての場所、
親子揃って苦手な病院。
私にぴったりくっついて様子を伺う。

つい先日の1ヶ月検診でも、一人騒ぎすぎて、
きちんとした検査ができないからと、
担当の保健師さんが別で日程を設けてくれたほど。

病院は苦手なのかと私が勝手に思っていた。

ところが今日は、、
看護師さん達の対応もみんな親切で、
「大丈夫、安全」と判断したのか、
待ち合いの時間も楽しく過ごす。

そんな中、その時は突然きたのだ。


ご年配の方が出ていくのと同時に
息子の名前が呼ばれ、診察室へ。


一見、平井堅のような風貌の先生で、
画面に向いてモニターにアンパンマンのスライドを表示設定している。

おお、なるほど。


でも、うちの子そんなことでは誤魔化されないくらい、
すごいんですよ〜と内心思いながら息子を膝に抱える形で診察の椅子に座る。


まず先生が「タッチ〜」と、息子の方に手を出してくれた。
息子も恐る恐る手にタッチして、拍子抜けな様子。

始めに息子にそんなアプローチをしてくれた病院は初めてで、それもまた驚きで。

そこからがスタート。


先生が私に向けて

「お母さん、今日の診察の時間、
一言も発さずにお願いします。ぎゅーもなしです」

と。

「この時間は僕と〇〇くんとのコミュニケーションです。
彼はしっかり分かっているので。
お母さんが怖いね〜、怖かったね〜というと、
そう思って、余計に僕や病院を怖い場所だと
認識して確信してしまいます。
だから、終始一言も話さずに僕に任せてください」

(僕と息子さんを信じてください)

と言われているような感じだった。


そこから、
耳を診る器具、喉の奥を診るための器具を
その都度、まずは息子に渡して自分自身で確認をさせてから
優しく説明をしながらその器具を使って検査を進めていく。

その間、息子は一度も泣くこともなく、
抵抗することもなく、

淡々と診察が終わった。


すごい、、、、。



今までのは何だったんだろう。

身長計に乗せたりするだけで、
ギャンギャン泣いて騒いでたあの僕・・・。


私だったんだって気づいた。

いかに、本人に状況確認もなく、
こっちのペースで(突然)やってしまっていたかということだ。

改めて、息子の立場に立って思いを巡らせる。

そうかぁ、そりゃそうだよね。。


ごめんね。。。


今日の先生曰く、

子どもと先生との会話に母親が口を挟まないのが大切とのこと。
習い事の場面でもそう。

母親が安心して信頼していると、

それが伝わるのだろう。

そうすることで、
子どもながらにその人の言わんとすることをしっかりと受け入れられるということ。

いわゆる人のと間にラポール築くことができるということかと思う。


相手(この場合、先生)のことが信用できて、
相手もきちんと向き合ってくれているというのが大前提の状況で。


今まであんなに大騒ぎをしていた同じ状況で、
今日は一切取り乱すことなく頑張った息子。


本当にすごいと思った。

導きようで、
受け止め方が全然変わるものでなんですね。


「信じる」ことを改めて学ばせてもらう時間だった。


「今日の頑張りを、3日くらいはずっと褒めてあげてくださいね。
家族にみみんなにも伝えてあげてくださいね」と、
帰り際に言われた。

先生、すごい。


そして、何よりの一番は、
その病院からの帰りから、

相当、息子の自信にもなっているようだ。

母ちゃんにはわかる。


病院好きにしたくはないけど、、、

大切なことを学ばせていただきました。

信じて見守ること。


ありがとうございます。



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