見出し画像

【本】ブスの瞳に恋してる

最近、ジジイになりつつある。

BBAではない。性別を超越して、ジジイなのだ。事の発端は土曜日、仕事から帰宅した夫と話していた時のことである。「シッターさんに子どもたちを見てもらっている間に、本屋で立ち読みをしてきた。でも、置いてある本が若い女性に媚びててイマイチだった。」という私の報告に対して、彼が放った衝撃の一言であった。

「まあ、君は、本の趣味がオジサンだから......」

キラキラママ(自称)に向かって、何たる言い様。揚げ足取り検定1級の夫に抵抗するのは無駄だと知りつつも、このままでは全国のキラキラママに示しが付かないので、必死の抗弁を試みる。

「そんなことないよ!好きな作家は養老孟司とか、内田樹とか、五木寛之と...か.......」

~~~完☆敗~~~

どうも自分の価値観がジジくさいと思ってたら、ジジイの書いた本ばっかり読んでたからだったのか!!来月に第三子の出産を控えて女性ホルモンをバンバンに出していかなくてはいけない大事な時期に、これではだめだ!!

しかも生まれるのは多分、女の子。生まれながらにしてヒゲとか生えてたらかわいそうだ(絶対ねえよ)。

慌てて図書館に行き、サブカルチャーのコーナーで数冊、見繕ってきた。

・・・

前置きが長い!!

夫婦生活、みなさんうまくいってますか?大なり小なり、パートナーに対してイラつくこと、どうしてもありますよね。

「家で着てるスポーツウェアが本人はイケてると思ってるだろうけど、どにかくダサすぎて目も当てられない」とか「朝、子供たちがカオスになっているのにスマホ持ってトイレに引きこもられて腹が立つ」とか。この例えからお察しいただけるだろうが、私はキャパシティがおちょこ並なので、大したことないことでしょっちゅうイラついている。

そんな時には、この本。とにかく次元を超えた夫婦の日常が誇張されずに記されている。

この鈴木夫婦のやり取りが、ぶっ飛んでいる。「奥さんの大島(森三中)がバライティ番組で鮫に食べられそうになったけど、幸い生きて帰ってこれた!」とか「ラーメンマンの髪型をした大島(当時80kg)を鈴木家のばあちゃんに紹介したら、男だと勘違いされた上、悪い冗談だと思って寝たふりをされた」とか。

夫婦としてのあるべき姿、なんてぶっ壊してくれるエピソードの数々に「色んな夫婦の形があって良いんだね......」と、少しパートナーに対してやさしくなれる。世間の同調圧力が鬱陶しいと感じている方も、ぜひ。

サポートいただけると嬉しいです。皆さんが元気になるような文章を書くための活動費に充当いたします。