お友達大作戦こそ、今のビジネスに必要と言われる深い理由
マーケティングコンサルタントとして多くの企業に携わり、数々の変わった企画を実行してきた私ですが、今日は「インナーマーケティング」の重要性についてお話しします。過去になかなかに過激な企画を実践してきました。日本の会計事務所トップ100社を勝手に決めたり、とある空気清浄機の機能は意味がないと業界相手にネガティブキャンペーンするために学会立ち上げたり、実現してきた企画は多岐にわたります。しかし、できなかった企画もたくさんあります。そんな中で、尊敬する足立光(ファミリーマートのCMOで化け物ような人。詳しくはググってください)さんと飲みながら話した際に出た「インナーマーケティング」の重要性を私なりにまとめてみました。
毎度のことながら、自己紹介しておきます。私はマーケティングコンサルタントとして、主に大手企業を対象に組織運営や事業開発の観点も交えながら、広告だけではないマーケティングの導入を実行しています。そんなことから経営や組織論に関して、実際の経験から様々な洞察があり、そこからnoteを書いています。
マーケティングの定義(1990年 vs 2024年)
マーケティングの世界では、時代と共にその定義も変化しています。
1990年のマーケティング定義
この定義は、企業と顧客の関係を強調し、公正な競争を通じた市場創造を中心に据えています。
2024年のマーケティング定義
新しい定義では、顧客だけでなく社会全体との価値創造が重視され、ステークホルダー全体との関係性を築くことが重要視されています。
インナーマーケティングの重要性
経営層との信頼関係
大きな意思決定をするためには、取締役や経営層との信頼関係が不可欠です。彼らの理解とサポートがあってこそ、大胆な戦略が実行できます。だからこそ、経営層との関係性を築くことが非常に重要です。
社内協力の必要性
マーケティング活動は多くの社内協力があって初めて実現します。以下にその理由を挙げます。
資金調達: マーケティング活動には資金が必要です。経営陣や財務部門の理解と協力が不可欠です。
プロダクト開発: 顧客のニーズを反映させたプロダクトを提供するためには、開発部門との緊密な連携が求められます。
社外調整: 広報、法務、営業など様々な部門と連携し、一貫したメッセージを発信するためには、社内の調整が必要です。
インナーマーケティングの具体的な施策
個別のアプローチ
一般的な手法ではなく、よりパーソナルなアプローチが重要です。以下の具体的な施策を提案します。
毎日違う人とランチをしろ: 社内の異なる部門や階層の人々と積極的にランチを共にし、カジュアルな場で交流を深めます。
たくさん飲みに行け: オフィシャルな場以外でも、飲み会を通じてコミュニケーションを図ります。
常に楽しい人というブランディングをしろ: 自分自身を「常に楽しい人」としてブランディングし、社内の誰とでも気軽に話せる雰囲気を作ります。
個性が出るファッションをしろ: 自分という存在をしっかりと認識されるために、個性が出るファッションを心がけます。
社外の友達もめちゃくちゃ増やせ: 広い人脈があることは社内でも大きな武器となります。
感情と意思決定の関係
感情は意思決定に大きな影響を与えます。研究によると、感情は意思決定プロセスにおいて強力で広範囲にわたる影響を及ぼします。企業は人の集合体であり、人は感情の生き物です。そのため、感情に対応しなければ物事は進みません。だからこそ、人の心理に対応するマーケティングとして、仲良くなることが重要です。
まとめ
マーケティング活動を成功させるためには、社内の協力が欠かせません。インナーマーケティングを通じて社内の理解と協力を得ることで、より効果的なマーケティング活動が実現できます。企業は人の集合体であり、人は感情の生き物です。その感情に対応するために、社内の人々と積極的に関わり、信頼関係を築くことが大切です。ぜひ、インナーマーケティングを取り入れて、より豊かで持続可能な社会の実現を目指しましょう。
参考文献
Harvard Scholar: 感情と意思決定の関係
Swann, W. B., & Bosson, J. K. (2008). Identity negotiation: A theory of self and social interaction. In Handbook of Self and Identity
Goffman, E. (1959). The Presentation of Self in Everyday Life
Bandura, A. (1977). Self-efficacy: Toward a unifying theory of behavioral change. Psychological Review
Lazarus, R. S., & Folkman, S. (1984). Stress, appraisal, and coping
Markus, H., & Nurius, P. (1986). Possible selves. American Psychologist
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