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怒ったことに後悔したら、やること

「怒りをコントロールするのが大事なのはわかりますが、それでも怒ってしまった時はどうフォローすればよいですか?」
特に子育て中や部下指導を行っていると、怒ってはいけないと思いつつも怒ってしまうことは多々あります。怒ったことに後悔した時にやることについて綴ってまいります。

怒りは自然な感情のひとつ


喜怒哀楽という四字熟語があるということは、この4つは感情の代表格といっても過言ではないでしょう。怒りの感情は、誰しもが持っているごくごく自然の感情で怒りがない人はいないと言われています。

たまに怒ったことがないという方や、怒りの感情は持ってないという方もあります。それは怒りの感情を持ってないのではなく、怒りが湧いたとしても表現してなかったり、怒りと捉えずに放している、つまり「まっいっか」で終えてしまっている方かもしれません。

ただしそれも、知らず知らずに押し込んだり飲み込んだりしていることは、結果的に自分を傷つけていることに繋がるので、何かの瞬間に爆発すると被害は大きくなったりもします。

感情の中でも「怒り」が一番パワフル、かつ自分や相手を傷つけてしまう可能性のある感情。そのため「怒り」の感情との上手なつきあい方を知り、トレーニングすることは大切だと思っています。

怒りの感情とのつきあい方については、以下から。

怒りの正体「べき」


怒りのコントロールが大事なことはわかっているけれど、やはり子育て中や部下指導などでつい怒ってしまうことは多いです。なぜなら、怒りの正体である「コアビリーフ=べき」を多く持っているからです。

例えば

「こどもだから親の言うことを聞くべき」
「お兄ちゃんは弟にゆずるべき」
「使ったものは元の場所にもどすべき」
「部下は率先して電話をとるべき」
「約束の時間の10分前には到着すべき」...

こうあってほしい理想が多い分、相手がその期待を裏切る行為をした時に怒りの感情が湧き上がってくるということです。そのため理想が高い、几帳面な、正義感が強い方などは特にべきが多くなる傾向もあります。


怒ってしまったらやること3つのステップ


怒ることは技術なので、トレーニング次第では怒りをコントロールすることが可能です。とはいえ、怒りが沸き起こったらどうするか?ここでは3つのステップでお伝えします。それは

1.怒りを受け入れる
2.本当はどうしてほしいかを言葉にする。
3.怒ったことに対する謝罪とI(アイ)メッセージで伝える。

怒ったと気づいたら、まずすべきはその「怒った」ということを受け入れることです。その時点ですでに怒ったことは過去の出来事になってしまうので、その過去を巻き戻すことは不可能です。次のステップに進むためにも「怒った」ことを受け入れます。

そして、「なぜ怒ったのか?」を考えるのではなく「本当はどうしてほしかったのか?」を考えて言葉にします。怒りが起こるのは「べき」という理想が裏切られることなので、その理想とは何かを言葉にすることです。

怒ったことを後悔しているのが前提なので、怒った相手には怒ったことに対する謝罪を、その上でべきが裏切られたときの自分の感情と本当はこうしてほしかったを私を主語にして伝えることです。

例えば、夜遅くに帰ってきた年頃の娘に対して

「なんでこんな遅い時間になったの!!💢」

なんて大声で言おうものなら、売り言葉に買い言葉で逆ギレされることは目に見えています。なので、ひと呼吸いれて

「大きな声出してごめんね。事故とか事件も増えているから帰りが遅いとお母さんも心配になるの。だから、遅くなる時はせめてLINEで帰りのだいたいの時間を教えてくれるとお母さんの心配が減るんだけれど」

という感じです。実際、これは我が家の長女との会話ですが、これを期に必ず連絡をくれるようになりました。

怒らないと伝わらないこともあるかもしれませんが、怒りの感情だけが届いて、本当はどうしてほしいのかが届かなかった場合には、同じ怒りを繰り返すだけです。怒って後悔した時は、3つのステップでトレーニングしてみて下さいね。

そうはいっても自分の怒りとなかなか向き合えない場合には個別セッションをオススメします。こちらから。

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