見出し画像

成長の機会を奪ってないですか?

「きっとこれがないと困るよなあ」「お腹すいてるはずだから」「まだ難しいし危ないから」
こどものために、良かれと思ってついついあれこれ先に手を出してしまいがちな育児。何でも先回りしてやってしまう、また完璧を目指す母たちが陥りがちな、やってあげることに満足して陥りがちな成長の機会について綴ってまいります。

世間は母親に厳しい

家事も育児も完璧に!と目指して頑張る。
こどもができないのは可愛そうだからやってあげる。
すべては「こどものため」という大義名分で、相手に良かれとあれこれやってしまっていることってないですか?

こどものため、良かれとおもってやることは親として当然ですが、それって本当にこどものためなのでしょうか?自分のためにやっていることってないでしょうか?実は私自身がそうでした。なぜそうなったかを振り返ると完璧を求める自分、そして、子育てをして痛感した世間は母親に対して厳しい!ということにも一因があると思っています。(今は随分とゆるくなってる気はしますが...)

赤ちゃんが泣き止まないと「おっぱいが足りてない」「オムツが汚れてるんじゃないの!」
こどもが走り回ると「躾ができてない」「親は何をやっているの?」
肺炎になると「こどもをしっかり見てないからこんなことに」

何も知らないのに、おせっかいな...なんて今なら跳ねのけられそうな言葉にもイチイチ傷つき、ダメな母親だと自己肯定感を下げてしまいがち。

こどもにどっぷり浸かって育児をし、家事もスムーズにこなすことはできてあたり前。同じようなことを父親がやれば「偉いわね〜」なんて声をかけられるのに、母親には一向にそんな声は聞こえてこない。こどもの状態や成長によっては多くのサポートも必要なのに、SOSを出せず、できない自分が悪い「母親失格」と思いこんでしまうことも多いのではないでしょうか。

そう世間は基本的に母親に厳しいんです。なにせ「子育ては母親がやるべきもの」という思い込みに支配されているからです。だからこそ「イクメン」という言葉が流行り、男性の育児休暇取得が取りだたされるんです。そういう意味ではどんどん時代は変わっていっているという実感もありますよね。

こどもに良かれではなく、自分に良かれだった

休日や長期休みが稼ぎな時期の職場で、管理職をしながら3人の子育てはかなりハードな毎日でした。「良妻賢母」という美しい?四字熟語を勝手に課せられていると思い込み、すべては時間と段取り勝負!と意気込み、こどものために、こどもが不愉快な思いをしないようにと、基本的には先回りしてリスクヘッジするという選択肢をとっていたんです。

そうなると特に、こどもがやりたいことをこどものペースでやることは1番のタイムロス。「自分でやりたい!」を優先すると、その後の片付けやら直しで時間は2倍。その間、あれもできたのに、これもできたのにと脳はやれてないことにフォーカスされ、こどもができないことにイライラがつのりという悪循環。もはやナンセンスなのです。

「どうしても自分でやる!」と意地をはるこどもに気の済むまでさせたにせよ、出来栄えが悪かったら親がちゃんとみていないと攻められるようで、結局やり直してしまうという...そうなると、すべてを自分でやってしまった方が結果的に自分が落ち着くんですよね。そう、こどものため、こどもの良かれではなく、すべては自分のためだったんです。それなのに、こどものために頑張っている自分というところに価値を感じていたのですから。

こどもの成長の機会を奪わない

とはいえ、それが長くも続くことはありません。こどものためと思って先回りして、すべてをやっていることは結果的に自分自身を追い詰めることになっていました。やってもやっても次から次へと出てくる育児や家事...

「なんで自分ばっかり」

そんな自己犠牲に浸ったり、自己嫌悪にも陥ってイライラやストレスを溜めている私を救い出してくれた問いの言葉が

私達は日々変化し、成長している。あなたがやることで、こどもの成長の機会を奪っていませんか?

そーだった!!
人財育成に関わる中で痛感していることは「役割や機会が人を成長させる」ということ。まさに育児でも一緒。まだできない、きっと失敗する、余計なことが増える、そんな理由で成長する機会を奪っていたんだな〜と。できなくてもいい、やるごとにできるようになってくるもの、失敗の先に成功がある。それからはかなり吹っ切れましたよ。チャレンジする意欲を褒めて、伸ばしてあげることが親の役割なんですよね。

育児は「育自」とはいったもので、育児を通してこどもと向き合う中で、自分の未熟さを突きつけられ、自分自身が育てられているなあと日々感じています。転んで痛さを知って、転ばない方法を自分自身でみつけだす、その喜びに寄り添って一緒に感じていたいですよね。

そしてこれらは、人財育成や部下指導にも全く通じるもの。それぞれの状態や成長のあわせてサポートしていきたいです。

人財育成・開発に関するご相談はこちらから

Twitterはこちらから

よろしければぜひサポートをお願いします! これを励みにより価値ある、ためになるそして笑顔溢れる発信に心を配って参ります。