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クチナシ

沖縄のこの時期(3月末)は湿度が徐々に上がり始める頃、我が家の庭先にはほのかな甘〜いジャスミンの香りが漂ってきます。白い可愛らしい花はクチナシ。ということで、クチナシについて綴ってまいります。

クチナシとは

クチナシはアカネ科の植物で、ちょうどこの3月〜5月が開花の時期のようです。土壌を選ばず、花は白から黄色、そして咲き終わりは茶色に変化しますが、その実は天然の着色料としておせちの栗きんとんや草木染にも使われるようです。

学名を Gardenia jasminoides といって「ジャスミンに似た植物」

その甘い香りに誘われて、いろいろな虫たちもやってきます。近づき過ぎるのは要注意です。

6枚の花びらの形が風車を連想させるからか、沖縄の方言名では「かじまやー(風車)」と呼ばれることもあるようです。じーっと見ているとクルクルと回っていきそうな感じですよ。


三大香木のひとつクチナシ


クチナシは、香りの強い花をつける樹木「三大香木」と言われています。春はジンチョウゲ、夏はクチナシ、秋はキンモクセイ。

香りを楽しむ夏の花、クチナシには、こんな詩もあるようです。

山吹の 花色衣 主や誰 問へど答へず くちなしにして
(秋が過ぎ、冬が来ても一向に口を開けない)

クチナシ(梔子)の花は植えてから3~4年経ってからしか咲きません。秋になると橙色の実がなりますが、その実が熟しても口が開かないためにクチナシと呼ばれています。


クチナシの花言葉

クチナシの花言葉は

「とても幸せです」「優雅」

このクチナシの香りに包まれているとほんのりと幸せな気分になるので、頷ける花言葉です。

アメリカではダンスパーティで、男性が女性にクチナシの花をプレゼントして誘うそうですが今はどうでしょうか。性に関係なくやりとりがあるかもしれませんね。

まだしばらくは、クチナシの香りを楽しむ時期を過ごせそうです。

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