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痛み?それとも、快楽?

「やらなきゃいけないけど、手つかずになっている」
「頭ではわかっているけれど、行動が追いついていない」
思い描く行動に移せず、足踏みしている状態には、脳の特性をつかって行動の後押しをしていきます。それが自身にとっての「痛みか」もしくは「快楽か」に繋げるというもの。この脳の特性「痛みか、快楽か」について綴ってまいります。

脳は基本的にエコ

私達があたり前に生きるために、脳は日々そして瞬間的にも莫大な量の情報を入力し処理し、それぞれの機能へ伝達しているようです。ただその多くは無意識の領域で行われているので、私達が知る由もないのも仕方のないことかもしれません。

諸説ありますが、意識の領域が3〜10%、無意識の領域が97〜90%ともいわれています。例えば、ご飯を食べる時に「お箸に手を伸ばして、ご飯茶碗をもって、一口の量をお箸ではさんで、落とさぬように口に運んで...」みたいな行動の1つ1つに意識を向けていたんでは、ご飯を食べるだけで疲れてしまいそうですよね。こういうものも含めて、あたり前に何も考えずともできていることの多くが無意識の行動です。

とすると、生きていく上で脳としてはできるだけ無意識の領域下に持っていこうとするわけです。意識する必要がある時に、しかるべき力を発揮できるように。つまり、脳はエコなんです。意識することで、その他の機能含めて消耗するので、温存しようというわけです。

スティーブ・ジョブズが同じ洋服を着ていたのも、考える、思考することを服を選ぶという無駄な時間で消耗しないためにと聞いたことがあります。

痛みか快楽を想像する

そんなエコな脳は、どんな時に行動を誘発させるのか。それが、脳の特性の1つ「痛みを避けて、快楽を得る」ということ。「痛みを避ける」ということは、生きていく生命を維持する上でとても大事なことです。そのため、単なる身体へのダメージだけでなく、嫌な気持ちになる、不安を感じる、恐怖を味わう、という経験が一度でもあると二度とそうならないように、それを忘れないように脳が機能していきます。これも無意識の為せる技です。

また一方で、身体や心にとっての快楽に対しても敏感です。すっきりする、気持ちいい、開放される、楽になる、という経験がインプットされると、その状況や状態を得ようと脳が無意識下で機能するわけです。

では、行動に移せずに足踏みしている状態の時にそれをどう活用するのか。その行動をとった場合にその先にどんな痛みに繋がるか、もしくはどんな快楽を得られるかの、を強烈に具体的に想像することです。

例えば、単に「夏だし、ダイエットしなきゃ」だけでは、目の前にビールが並々と注がれると「明日からにしよう」と行動を足踏みしがちです。そんな時に痛みを想像するというは

ビールを飲む→2杯目に手を出す→気がついて自己嫌悪→ぽっこりお腹はそのままどころかさらに膨らむ→お気に入りのスカートが着れない→服のサイズがアップ→もしかして妊娠した?と言われる→もはや姿かたちが変わり夫に「騙された!詐欺だ!」と言われる→自己管理ができないコンサルとして仕事が激減する

という感じです。想像しながら、我ながら落ち込んできました:笑
そして「快楽」を想像すると

ビールをぐっと我慢する→仕事を1つ片付ける→翌朝すっきり目覚める→作業効率アップ→お気に入りのスカートがよりスッキリ決まる→肌の調子もよくなる→すっきりキレイになったねと周りから言われる→仕事も家庭もさらに円満になる

という感じです。大事なのは自分にとって「痛み」か「快楽」のいずれを想像すると動機づけにつながるか、つまり行動のスイッチが入るかがわかるとよいですね。ちなみに私は「痛み」を想像して、行動するタイプです。

ただし、その行動を選択した時にいつもと違う行動となるので、もう一つの脳の特性が機能します。今までの状態がコンフォートゾーンで、行動することはある種のストレッチゾーンに入りますので、その違和感や居心地の悪さに耐えることは必要です。コンフォートゾーンについてはこちらから↓↓↓


ひとまず半歩、あわよくば2歩進む

行動をすることが「痛み」につながるか、「快楽」につながるか。それを強烈に具体的にイメージできたら、まずは半歩踏み出してみましょう。一步といわず半歩で十分です。初動は勢いで軽めにステップを踏む感じなのがポイント。あれっ?できちゃった?と思うか思わないかのタイミングで、あわよくば2歩進んじゃう。

行動する理由が明確にイメージできると、人は動き出そうとします。その時には、「いつもの自分と違う」と思考でブロックをかけずにおもむくままに行動することをオススメします。その段階で2歩進んでますから。

一人で「痛み」や「快楽」をイメージできない場合には個別セッション

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