両親の考えがちがうことが、わが家の不登校を難しくしている。

わたしの息子は、クリエイティブなアイデアやオリジナルな価値観を持っているため、既存の学校教育システムに合わない中学生。

2022年1月に学校に行くのをやめて以来、家にいます。

このnoteには、長男が不登校に至るまでの過程や考えたことを。備忘録的に投稿しています。いつか誰かのお役に立てるとうれしいです。

不登校に対する考えかたが、夫婦で真逆である。

わたしは「不登校」という状況そのものではなく。夫婦間の価値観のちがいに苦労しています。

夫:将来のために、絶対に学校に行かせるべきである。
わたし:本人がそんなに学校に行きたくないなら、行かせなくて大丈夫。

1年前の小6の時には、校長室に登校して校長室で過ごしていた息子。

中学生になって普通学級に行き渋るようになってからは、夫が息子を学校に連れて行っていました。

学校に行きたくない自分の意思に反して無理やり連れて行かれていた状況へ不満が募った息子。

3学期が始まってすぐに、教室に入らないというボイコットをして、学校から下校させられたのです。

それを機に、学校に無理やり連れて行かせずに、「不登校」という状況をわたしは選択しました。

夫は一日も早く学校に戻したいと考えていますが、本人の意思を尊重せずに無理やり連れて行ったって、同じことを繰り返すだけだからと夫をなだめて、今の状況を無理やり受け入れてさせています。

当然、夫は不満です。

なぜ学校に行きたくないのか?

わが家の息子は、クリエイティブな個性を持った中学生。興味のあることはとことん極める人。そしてモノづくりが大好きで、イメージしたモノを作ってしまう才能に恵まれてます。

幼いころから、「好きなこと」「きらいなこと」がやたらとはっきりしていた。意思が強くて、受け身的な行動は好きじゃない人。

だから、小4ぐらいから学校生活に違和感を感じるようになったのは、とても自然なことだったと思います。

決まりや校則だらけの中学校なんて、彼にとっては刑務所に値する場所に感じるらしい。

ちなみに、特別な子育てをしたつもりはないけど、自然にそういう風に育ちました。というか、ふりかえってみると、赤ちゃんの頃から天才的な資質を持っていたというか、すでにデコボコ人間だったんだと、今となっては思います。

この先、どうするの?

何はともあれ、わが子が不登校(気味)になったら、「この先どうするの?」という課題と向き合うことになります。

夫婦両輪で力を合わせていけたらベストですが、わが家はわたしと夫で意見が大きく割れています。

父:学校に行くべきである。
母:学校には行かなくても良い。

わたしだって、最初から「学校に行かなくていい」と思っていたわけではないです。

3年ほどにわたる断続的な不登校状態を経て、その間に情報収集したり経験者や円問家の意見を聞いたり、総合的に考えた結果、「うちの息子は学校に行かなくて良い」という結論に、今年になってようやくたどり着いたんです。

わが子のことを一番近くで見ていて、何かあれば対応しているのは母のわたしですしね。学校とも、これまで何十回、何百回やり取りしたことかわかりません。

でもわたしがたどり着いた答えが、ベストだとは思わないし、唯一の正解だとも思っていないし、また変わるかもしれないです。

夫婦で考えがちがうのは当然だけど、、、

3学期の始業式以来、学校を休んで家で過ごしている息子の状況に不満や怖れを感じている夫。

一般的ではない考えを持っている息子と妻のわたしとちがって、夫は「ふつうが一番」と心から信じています。

よくもまあ、こんな両極端の考えを持つ親子や夫婦があるものだと思う。

でも、不登校のお家では、両親で方針がちがうのは、決して珍しいことではないようです。まあ夫婦は、しょせんちがう人間。意見がことなるのは、不登校に限らず当然のことですね。

ただ、考えがちがうことで、不登校という状況を難しくしていることはあるでしょう。

両親の方針が一致して、しかも本人にとってもハッピーな選択ができれば、ベストですよね。

夫は、不登校は断固反対!

ある夜、中学校を休み続けている息子に対して、夫が1時間ほど説教をしていました。

どんなことを話していたのかというと、

「いつから学校に行くんだ。いつまでこの状態を続けるんだ。」
「大人になったらニートになってなるに決まってる。」
「会社に行かずにニートになるに決まってる。」
「中学生にして立派な引きこもりのニートの出来上がりだ」

「人に迷惑をかけるんじゃない。」

「学校ではやりたいことがないから行かないんて選択肢はないんだよ。」
「ふつうと呼ばれることにチャレンジしてみようよ。」
「まともに学校行かないで、ちゃんとしている大人はいないだよ。」
「好きじゃないところから逃げていたら価値はないよ。」
「どれだけ歯を食いしばって頑張るかがその人の価値だ。」

「学校に行かないのは、明らかに間違っている。いじめられているわけでもないのに、楽しくないという理由だけで学校に行かないのは、まちがっている」
「中学生では将来やりたいことなんてわからないから、いろいろ試さないとダメだ。」
「人とコミュニケーションとらないと、仕事なんかしていけない。」

「ネット校で勉強するのはダメな選択肢。その選択肢を考えたら、絶対にうまくいかない。」
「オンラインの学校なんて、変な選択肢はお願いだから頭から消してくれ。基本もできていないやつが、レアな環境ところに行っても、ろくなことにならない。」

「自分でメシが食えるようになってからやってくれ」

夫も息子も譲らず、、、

息子が「もっとちがう大人と話したい。」と言い放って、お説教タイムが終了となりました。

平行線は続くよ、どこまでも。

その後、夫婦で2時間ほど話をしましたが、平行線。

父も母も息子への愛情があるのはまちがいないのですが、正義がちがうので、着地点が見つかりません。

「いつになったら学校に行かせるんだ?」と、問い詰められる日々です。

正解がわかりません。でも、学校に行かせるのはちがうんです。

ところで、息子はN中での学びを希望していて、自分から父にも伝えたんですが、絶対にダメだと言われていました。

「インターネットの学校は、どうしてもできない人が行くところ。自殺したりするような人がする選択肢だよ。人と会話できない人や対人恐怖症の人や体が不自由な人が行くところ。そんなところに行くことは絶対考えちゃだめだ。そんな選択肢はないと思え。」

わたしにとっては、偏見のかたまりにしか聞こえないんですけど、昭和時代のマインドを持った人にとっては、オンラインで学ぶ学校なんて怪しすぎるんでしょうね。

「だったら、N中に見学に行ってみようよ。」

と、提案してみたのですが、行かないとのことでした。

男の人はプライドがあるから、自分の考えをそう簡単には曲げられないですよね。どうやったら突破口が作れるのだろうか。

その間にも、「いつになったら学校に行かせるんだ?あと●日しか待たないからな。」と言われています。

だったら、無理やりでも行かせればいいじゃん、という声が聞こえてきそうですが、そんな単純なものでもないんですよね。それができてたら、やってるし。

妻として、母として、わたしができること。

別の記事にも書きましたが、夫が自分自身を肯定していないから、長男にはもっとより良い人生を送ってほしいと思っての愛情あってのことだと思うんです。

わたしができることは、夫に、自分の人生を否定しないで、自分自身を認めてあげようよ、というメッセージを伝え続けることだと思っています。(これこそ、妻のわたしの役割ですねw)。

そして、手取り足取り指示をしなくても、わたしたちの子どもは幸せになれるから、なんにも心配ないよ、ということを伝え続けることだと思っています。

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