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ハンマニへの恩返し

父方の家では、祖母のことをハルモニではなく「ハンマニ」と呼ぶ。

私自身は祖母のことを「おばあちゃん」と呼んでいるが(笑)

ハンマニという呼び方は全羅道の方言だそうだ。きっと一世からずっと伝わってきた呼び方なのだろう。


そんな私の祖母は、小さい頃から私をすっごく可愛がってくれた。

祖母にとって私は初孫で、自分で言うのもどうかと思うがそりゃ可愛くて仕方なかったと思う。

私の両親は共働きだったこともあり、幼い頃からよく祖母の家に預けられていた。

だから、祖母とはたくさんの思い出がある。

毎日行った銭湯(祖母の住んでた家は古く、お風呂がついてなかったため)、コリアタウンでのお買い物、近くの神社の夏祭り、公園でのセミ捕り…日常の一部なんだけど、私にとっては全部大切な思い出。


祖母は家に行くたび、美味しいご飯をたくさん振る舞ってくれた。

私は祖母の作ってくれるご飯が大好きだ。

祖母の作るチヂミより美味しいチヂミを食べたことがないし、私は辛いものが苦手だけど、祖母の作る豚キムチだけは美味しく食べることができる。

母の味と同じくらい、祖母の味が身に染み込んでいる。



祖母は私にたくさんのものを与えてくれた。



私は今年、成人になった。

だから、これからはそんな祖母に恩返しをしていきたい。

親孝行ならぬ祖父母孝行である。


コロナ禍で、今は残念ながらあまり祖母に会えていない。

ずっと連れて行ってあげたい済州島も、行けるのはいつになるのやら…という感じ。


そんな今、私は祖母と一緒にしたいことがある。

それは、成人式の時に一緒に韓服を着て写真を撮ることである。


私は、成人式には振袖を着る予定である。

日本人でもある私は、成人式という日本の行事には日本の振袖を着て行きたいという気持ちを持っているからである。


しかし、一方で成人という節目の年に韓服も着たいという気持ちがあった。

だから、せっかくならばと祖母と一緒に韓服を着ることにした。

写真館で、素敵な写真を撮ってもらおうと思っている。

一度くらい祖母の韓服姿も見てみたいし☻


私にできる祖母への恩返しは、一緒に楽しい思い出や記憶を作っていくことだと思う。

だから、これからも祖母にたくさん会って、たくさんお話をして、色んな場所へ出かけたいと思う。


おばあちゃん、いつもありがとう。

そして、これからもよろしくね!

おばあちゃんと済州島に行きたい!