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私が韓国語を話すまで

みなさん、こんばんは☽

私は毎日おうちでのんびりと過ごしております。

さて、今日は日本人であり韓国人である私が韓国語を身につけるまでのお話をしたいなと思っています。

自己紹介でも申し上げましたが、私は民族学校に通ったこともなく、両親から韓国語の教育を受けたこともありません。なんせ、父は韓国語が話せませんので。なのに、どうして今の私が韓国語を話せるのか、そんなお話です。


幼稚園の時

幼稚園の時は、実はまだ自分の父が在日韓国人であるとは全く知りませんでした。チェサをしたり、おばあちゃん家で韓国料理を食べたり、それが韓国の文化だとか韓国の料理だとかいうことを理解していませんでした。自分の中ではそれが"当たり前"だったからです。なので、幼稚園児の時は本当に日本語だけを話していました。


小学生の時

私が、自分が混血だと初めて知ったのは小学2年生くらいの時。しかも、それは両親が意図してカミングアウトした訳ではありませんでした。大阪には在日韓国人の方々多く住んでいらっしゃることもあり、小学生の時に韓国文化交流会のようなものがありました。在日韓国人の方で韓国の文化を伝える活動をしてらっしゃる方々が、伝統の歌や踊りを披露してくれたのを覚えています。その日、クラスの中で私だけに、担任から韓国人の集いへのお誘いの手紙が渡されました。なぜ私が選ばれたんだろう?と疑問に思い、家に帰って母に手紙を渡して聞いてみたところ「ああ、お父さん韓国人やで」と言われました。なんとビッグなカミングアウトを…。そのことを聞いた時は、ちょうど世の中はハーフ芸能人ブームがじわじわと来ている時だったこともあり、やったー!嬉しい!と思いました。子供って単純ですね(笑)

その後、小学校4年生になった私。ある時、なぜ私はハーフなのに日本語しか喋れないんだろう?と疑問に思ったことがありました。子供だった私の中ではハーフ=2ヶ国語ペラペラでした。そこで初めて「韓国語を話せるようになりたい」という意思が私の中で少し芽生えました。


中学生の時

私は地元の公立中学ではなく、少し遠くにある私立中学に通い始めました。初めて自分の中で大きく世界が広がった機会でした。そこでは、K-POPが好き、韓ドラが好き、韓国が好きという友達が多くでき、益々、自分のアイデンティティを気にするようになりました。さらに、私自身も中学生でK-POPにどハマりし、コンサートにも行くようになりました。その中で韓国語に触れる機会も増え、少しだけ自分で韓国語を覚えるようにもなりました。この頃、自己紹介で自分が日本と韓国のハーフだと伝えると「韓国語話せるの?」と聞かれるのに、韓国語が話せない自分がだんだん嫌になってきました。また、K-POPが好きで韓国語を勉強し、話せる子を見ては、私はなぜ話せないんだろうと悩んでいました。


高校生の時

私の韓国語が大きく成長したのは高校生の時。自分のアイデンティティを意識し始めていた私は、やっぱり韓国語を話せるようになりたい!ハーフだし韓国語も話せるって胸を張って言いたい!そんなふうに思い、韓国語教室に通い始めました。そこで初めて"韓国語を勉強"しました。自分の意思で始めただけに情熱もあり、韓国語の勉強に熱中していました。また、この頃Instagramを始めた私は、そこで韓国人の友人をたくさん作り、交流もしていました。しかし、大学受験で、高校2年生の途中には教室をやめてしまい、韓国語を勉強する時間もだんだんと無くなってしまいました。


大学生の時(現在)

私は現在大学2年生ですが、1年生の時は第2外国語で韓国語を取っていました。ただ、私は高校の時に勉強したことがあって、そこそこ韓国語を話すことができていたので、テストを受けて飛び級で2年生のクラスに入れてもらっていました。そのため今年は韓国語の授業は受けていません(取れません)。現在は、大学で韓国から来た留学生と交流したり、SNSで知り合った人たちと交流したりして韓国語を使っています。私の韓国語の基礎、、というかもうほとんどを構成しているのは高校生の時に勉強した知識ではないかと思います。


まだまだ完璧とは言えませんが、全く韓国語を話せなかった韓国人でもある女の子は、成長して、韓国人に「あなたはもうネイティブだ」と認めてもらえる程には、話せるようになりました。実は今年の春からこの韓国語の能力を活かして、韓国の大学で1年間学ぶ予定だったのですが、新型コロナの影響もあり、延期になってしまいました。早く安心して出発できる日が来ることを願っています。



このノートで私が伝えたかったのは「混血の人が全員自分のルーツの国の言語を話せるわけではない」ということです。私自身、今まで日本と韓国のハーフだと伝えると、ほぼ100%の人に「じゃあ韓国語もペラペラなんだね!家では韓国語で話してるんでしょ?!」と散々決めつけられてきました。実はこのステレオタイプは、日本語しか話せないハーフにとっては非常に苦痛なものです。なんせ、日本語しか話せないことを伝えるとがっかりされるのですから。まるで自分が欠陥品であるかのような、そんな気分になります。外国語が話せるか話せないかは、その人が意図してかは別として、勉強したことがあるかないか、ただそれだけです。私も正直昔はこのステレオタイプに縛られていました。でも別に、ハーフだからって必ず美人に生まれるわけでも、数カ国語話せるようになるわけでも、外国にも家があるわけでも、家では外国語で話すわけでもないです。"ハーフ"のステレオタイプを捨てて、もっと、個人個人、ひとりひとりを見て欲しいなと思います。私は韓国人でもあるけれど、韓国語も話せなかったし、辛いものは全く食べれないですからね。



さて今日は私の韓国語のお話をしてみました。
みなさんは、このような経験、思い当たる節はありますか?ハーフの方も、そうでない方もぜひ教えてください𓍯


それでは、今日はこの辺で。
最後まで読んでくださってありがとうございました✿

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