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メイクとテイク (追記あり)

「テイク」と「メイク」映像の撮影は大きく分けて2種類がある。
心友の鈴木佑介さんの言葉を借りると

「テイク」その時その時の目の前の事象を「撮り切る」撮影
「メイク」はCFや映画などゼロベースから己のイメージを具現化して「作り出す」撮影

山の撮影はテイクなのか?それともメイクなのか。

この直前までは視界20mの霧の中だった

この写真を撮ったのは偶然のタイミングで目の前の霧がパッと消え、岩塊の山頂が現れた時だ。その時の事象を撮影しているので、定義に当てはめるとテイクになる。


だが私はこの山をいつも麓から観察していて、朝8時半くらいに雲が切れるのを知っていたのでそのタイミングでいい位置に居るように当初の予定から30分ずらして山小屋の玄関を出た。道具は使わないが、その場所にその時にいるという場を作るメイクの要素も孕んでいる。偶然でも無い。予定通り完璧な画が頭の中に浮かんでいる。

ところが山小屋を出発しようとしてザックを背負ってウェストハーネスをキュッと締めたその瞬間、私は天啓を授かった。
天啓に従いザックおろし登山靴を脱ぎ足早に小屋の中に戻りトイレに駆け込んだ。しかし皆、出発前の景気付けにトイレは渋滞していた。

10数分の後トイレでう◯こをメイク。
この10数分が運命を分ける。

もしあの時天啓が無ければ私はもっと山に近づいてしまってこの場面と出会うことは出来なかったであろう。

う◯こをメイクした事でテイク出来たのである。

テイクは難しい。経験から場をメイクしてなお運頼みでなのである。う◯こだけに


早くこれになりたい

追記
どうやらメイクではなくテイクらしい。

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