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それをしてしまう理由(1)

思い込みの存在があるのを知ったのは、NLP子育てCOACHを学んだ講座の中でした。
NLP子育てCOACH認定コースcpi-x.com

この講座を受けたきっかけは、ピアノ教室の生徒さんの一人が、私の指導中に泣いてしまうことが多くなり、その対応に困っていたからです。

第1回は、私がつい一人行動をしてしまうというエピソードです。


一人でいることが寂しかったのに、やめられない。

私は、子どもが幼稚園に入った時、いつも一人でいました。
困ったことは、幼稚園でもママ友を作れないことでした。少し親しくなると、なぜかうっとうしくなってしまい、自分から意識的に離れていました。
わかってはいるけどやめられない。
なんでだろう?と思っていました。
NLPの肯定的意図から考えると

  • 自分への安心

  • 一人でいることで、自分の価値を感じられたから

だったのです。
肯定的意図とは、一見ネガティブな考えや行動もその根っこには、本当に望んでいるポジティブな想いがある、 
ということです。人間の行動の裏側には必ず肯定的意図があり、現象面で否定的に見えることの裏側にも必ずポジティブな本音がかくれています。

誰かといると、自分のやりたいことが阻害される

私は誰かといると、自分のやりたいことができないと思い込んでいました。そう思い込んでいると、それ以外の選択肢が見えません。
強制されたわけではないのに、誰かといるとその人たちに気を遣わなければいけないと思っていました。そうすると、自分のやりたいことを相手の顔色を見ながらやらなければならなくなるのです。

それは嫌だなと思っていました。
だから、自分の好きなことを積極的にやろうと思うと、一人になってしまうのでした。
人と一緒にいると自分は疲れるので、人との関わりが苦手な自分は寂しいけどしょうがない。これが自分のスタイルなんだと思っていました。
ところが、NLPを学んでいく過程で、いくつもの無意識を引っ張り出しました。そして、思い出したことがあるんです。

母から離れることで得たもの

私は実家の母のピアノ教室を辞め、母から離れることで、自分がやりたいこと(自由)を得ていたのです。
私は、長い間、母のピアノ教室で教えていました。母と一緒に教えたいのではなく、それしか方法がなかったからでした。正直、諦めていたと思います。

しかし、その頃は私も自宅でピアノ教室を開業していました。自分が母の所で教えたくもないのに、続けていることには訳がありました。母が私の自由にさせないと、自立を拒んでいたからです。その時の自分は、母には逆らえないと思っていました。(たぶん洗脳されていたのだと思います。)

母は、保護者からも信頼が厚く、生徒さんも最盛期で60人以上来ていました。ピアノの先生を何人も雇い、その頃の私には、母がカリスマピアノ教師に見えました。しかし母は、家庭の中で自分の思い通りにいかなくなると、幼児のように騒ぎ立てることがありました。

母は自己愛性パーソナリティー障害(NPD)です。私が母がこれだと気づいたのは、2015年頃です。
自己愛性パーソナリティー障害とは、精神障害の1つで、本人に自覚はありません。自分というものがなく、自己信頼ができません。脅迫的に誰かと自分を比べて自分を優位に見せたいという特徴があります。また責任を取ることをひどく嫌がります。

そして母は意思決定をするのが難しい面がありました。「責任を取る」ことに極度の恐れを感じている母は、自分のせいと思われるのを極端に嫌い、娘の私に対し責任転嫁をすることが多くありました。

私は、長年母と一緒にピアノ教室をやっていましたが、そうした責任転嫁や騒いだりすることが多くなり、母と一緒に仕事をすることがとても心の負担になりました。実家のピアノ教室を離れると宣言して、一年かけて、毎晩母の嫌味に耐えながらも、ようやく辞めることができました。

この決断に至るまでには多くの葛藤がありました。母の信頼を裏切るような気がして、何度も心が揺れました。しかし、自分の人生を取り戻すためには避けて通れない道だと感じたのです。自分のピアノ教室を成功させるために、多くの時間と労力を費やしました。そして、少しずつではありますが、生徒も増え、自分の教室が軌道に乗ってきました。

私の無意識が望んでいたこと

しかし、この時、母の教室を辞めた時の大きな安堵「一人になる」ことは、「自分のやりたいことをする」条件の一つになっていたのです。
誰にも気兼ねはいらない。一人なら、自分が望むことはなんでもできる。
まさか自分が周りの人に"母"を投影しているとは夢にも思いませんでした。

ここに気づけたことで、私の思考の癖はどんどん変わっていくことになります。


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