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かなかなや黒部の林透きとほる

 75歳の8月8日の誕生日を「天空ツアー」で迎えました。このツアーは、親しくしているマザーミワが主催するもので、天の根源のエネルギーをいただいて、空高く景色を眺めるような意識で進んでいきます。愉快な仲間4人と、滋賀の長浜を車で出発しました。行き先はだいたい金沢、富山、輪島方面だけで、泊まるところも決めていませんでした。

 台風9号が九州に近づいていました。天気予報を調べると今日の富山は晴れで、明日は雨になるとのこと。それならトロッコ電車に乗り、立山にも行こうと決めました。宿は、湯快リゾート宇奈月グランドホテルが取れました。

 トロッコ電車は宇奈月駅から終点の標高599mの欅平(けやきだいら)まで、黒部渓谷を見下ろしながら登っていきます。片道約1時間半です。きのう7日が立秋でした。そのせいもあってか爽やかな風が列車に吹き込んできます。蜩(ひぐらし)の鳴き声が聞こえてきて、夏から秋へと季節が変わったこと実感です。宿に着いてバイキングの食事をして温泉に入って。定番の流れに身をゆだねていると身も心も癒され、エネルギーがチャージされていくようでした。

 誕生日に決めたことがあります。これからは新しい形の「新季節読み」「時読み」の物語を書いていこう。これは生まれる前に75歳からはじめるとブループリントに書いてきたと、マザーミワから言われました。

 今まで使ってきた「川元大三郎」はやめます。ペンネームで、着ぐるみを身につけていました。なんだか息苦しくなってきたのです。本名の「川元一郎」でやっていきます。すっきりです。これからどういう展開になっていくのか自分でもわかりません。よかったら、これからもおつきあいください。

追伸:立山には、次の日に行きました。雨どころか、とてもいい天気です。標高663mの桂台(かつらだい)で立山有料道路が通行止めでした。でも、大きな看板をみて、雄大な気持ちになりました。

「ようこそ雲上の立山へ 
WELCOME TO HOLY TATEYAMA」
写真をとって、帰ろとしたらその看板の裏にこうありました。
「またおいでください立山へ
THANK YOU. PLEASE COME AGAIN」

 帰りに富山の回転寿司「とらふぐ」で富山湾でとれた魚だけの盛り合わせを食べました。これがさいこう。ツアーの締めでした。
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今日から七十二候【寒蟬鳴(ひぐらしなく)】に入ります。
「寒蟬」とは、秋に鳴く蟬のことで、蜩(ひぐらし)や法師(ほうしぜみ・つくつくぼうし)など、晩秋になっても鳴く蟬の古称です。一年を72に分ける七十二候の38番目になります。二十四節気「立秋(りっしゅう)」の次候です。8月17日まで。

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖のほとりの草庵にて
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#トロッコ電車 #七十二候 #寒蟬鳴

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