今日から、旧暦の【如月“Kisaragi”】です。
「如月」は「きさらぎ」と読み旧暦二月のことをいいます。今日はその一日(朔日・さくび・New Moon)です。月は太陽といっしょに昇り、日の入りのころ同時に沈むので見えません。新月です。新暦ではほぼ三月にあたります。
「如月」の語源には諸説があります。漢字は、中国の二月の異名「如月(にょげつ)」から。これは寒い冬が終わり、春にむかって万物が動き始める時期という意味です。
広辞苑には「草木の更生することをいう。着物をさらに重ね着る意とするのは誤り」とあります。更生とは、生まれかわることです。
草木張月(くさきはりづき)、萠揺月(きさゆらぎづき)から。
燕がやってきはじめる来更月(きさらぎづき)、陽気が更に来るからという説も。
如月やさみどり色のスニーカー
「さみどり色(早緑色)」は、若葉や若草の緑色のことです。間に求めました。
“Mid Spring”は“Kisaragi”の英語表示です。
“Spring has come.”「ああ、まさにいま春がきた」のです。
“Spring is here.”「ここにも春がきました」ほんとうに。
暦の上の春は〔睦月(むつき 2月12日から)、 如月(きさらぎ3月13日から) 、弥生(やよい 4月12日から5月11日まで)〕の三か月間です。
東大寺の二月堂で修二会(しゅにえ)「お水取り」がおこなわれています。3月1日から14日まで。きのうの夜は、堂にこもる僧侶、練行衆(れんぎょしゅう)の足元を照らすお松明(たいまつ)のうち、最大の籠(かご)松明が登場しました。これが終わると、奈良に、京阪神に春がくるといわれています。そして、全国にも。
◇如月(きさらぎ)の主な別名
旧暦で如月は春の真ん中の月で「仲春(ちゅうしゅん)」となります。
「恵風(けいふう)」は、その漢字の通り恵みの風、春風という意味です。
「令月・麗月(れいげつ)」は何をするにもいい月、すばらしい月です。元号「令和」の由来にもなりました。
「雪消月(ゆききえつき・ゆきげづき)」「初花月(はつはなづき)」「梅見月(うめみづき)」「小草生月(おぐさおいづき)」「木芽月(このめづき)」など、少しづつ春になっていきます。
「雁帰月(かりかえりづき)」。そして秋にやってきた渡り鳥の雁(がん)がシベリアに帰っていくのです。
◇食の旬と草花
鰆(さわら)鯛(たい)魴鮄・竹麦魚・保宇保宇(ほうぼう)公魚(わかさぎ)針魚・細魚(さより)白魚(しらうお)白子(しらす)若布(わかめ)鹿尾菜・鹿尾菜(ひじき)
春甘藍(はるキャベツ)独活(うど)春菊(しゅんぎく)芹(せり)韮(にら)分葱(わけぎ)土筆(つくし)蕨(わらび)菜の花.セロリ.ブロッコリー.クレソン.
甘夏(あまなつ)八朔(はっさく)デコポン.オレンジ.キュウイ.マンゴー
桜(さくら)桃(もも)辛夷(こぶし)木蓮(もくれん)杏子(あんず)連翹(れんぎょう)沈丁花(じんちょうげ)桜桃(おうとう・ゆすらうめ・実桜)蒲公英(たんぽぽ)菫(すみれ)菜の花.忘れな草.アネモネ.カーネーション.フリージア.ヒヤシンス」.デイジー.スノードロップ.シンビジウム
写真は土手で見かけた小指の爪くらいの小さな花でした。春を感じたのでしょう。けなげに咲いていました。
あなたが幸せでありますように 琵琶湖のほとりの草庵にて 大ざぶろう
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