七十二候の【大雨時行】に入ります。
「大雨時行」は「たいうときどきにふる」と読みます。ときおり大雨が降りやすい時季です。
一年を72に分ける七十二候の36番目になります。二十四節気「大暑(たいしょ)」の末候です。8月6日まで。
大雨時行 Taiu tokidoki furu
“Great rains sometimes fall.” August 2-6
夕立や琵琶湖大いにつつみゆく 一郎
この時期には、台風や集中豪雨、夕立などの激しい雨が降ることがあります。瀧の水のように豪快な雨を「瀧落とし」、弾丸のような大粒の雨を「鉄砲雨」、束ねた篠竹が飛んでくるかのように激しいもの「篠突く雨」といいます。
このごろは「バケツをひっくり返したような雨」とか「ゲリラ豪雨」などの即物的な表現が多いようです。
夕立は昼過ぎから夕方にかけて、もっともよく発達する入道雲(積乱雲)によるもの。にわか雨、驟雨(しゅうう)ともいいます。真っ白に煙るように降る夕立は「白雨(はくう)」です。
川中美幸が歌う「遣(や)らずの雨」は、知りませんでした。調べると、遣るとは、そこへ行かせるという意味です。その否定形なので、「帰ろうとする人を帰さないかのように降りだす雨」ということになります。しみじみと響いてきます。
写真はサルスベリの花です。漢字では「百日紅(ひゃくじつこう)」「猿滑り」などと書きます。小さな花が群れ継いで100日咲くといわれています。
七十二候は今回が夏の最後です。そこで夏を代表する花をとりあげました。8月7日からは秋に入ります。
あなたが幸せでありますように
琵琶湖のほとりの草庵にて
#エッセー #二十四節気 #七十二候 #大雨時行
#夕立 #百日紅 #ローカル七十二候マラソン