七十二候の【温風至】に入ります。
「温風至」は「あつかぜいたる」と読みます。一年を72に分ける七十二候の31番目です。二十四節気「小暑」の3つあるなかのはじめで、初候になります。あつい風が吹いてくるころです。7月11日まで。
小暑Shōsho : Lesser heat July 7-21
The days become hotter and hotter.
温風至 Atsukaze itaru
Warm winds blow. July 7-11
梅雨入りのころ吹く南風を「黒南風(くろはえ)」、中ごろは「荒南風(あらはえ)」、梅雨明けのころは「白南風(しろはえ)といいます。これは漁師や船乗りの言葉で、風に色をつけて呼ぶ感性がすばらしい。
今日は一日中、篠突くような強い雨に降りこめられて。いよいよ梅雨末期です。早く、白南風に吹かれたいな。
あつ風や凌霄の花朱も陰(かげ)る いちろう
「凌霄花(のうぜんかずら)」が群れをなして、近所の垣根で咲いています。「凌」は「しのぐ」「霄」は「そら」という意味です。つるが木にまといつき天空を凌ぐほど高く登るところから、この名がつきました。大きくはなやかな夏の花ですね。
あなたが幸せでありますように
琵琶湖のほとりの草庵にて いちろう
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