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言葉の変換癖、してない?

インスタのストーリーズで、
「夫の『風呂、沸いてない?』を『氣が利かねーな』に変換して、夫を【私の大変さをわかってくれない】嫌な人認定してました」(一部抜粋、発信者の了解済み)

を見て、
「確かに、言葉は、本来、それ以上でも、それ以下でもないな」と思いました。

そして、私自身、子どもの頃〜20代ぐらいまでは、変換しまくってた氣がするけど、カウンセリングを学び出してから、

【言葉を言葉のまま受け止める】ということができるようになったなと思います。

でも、よく考えたら、言葉に余計な意味付けするのって、氣付いてない人はそれがスタンダードというか、標準なのかもな?と思ったんです。

今回は、そんな言葉の変換癖に繋がる話をしていきたいと思います。


◆母が体験した、言葉のすれ違い

昔、10歳下の弟が、中学生か高校生の頃、夜遅くになっても、帰ってこないし、帰って来る連絡もない時があり、母が立腹したことがありました。
当時は、PHS(スマホや携帯の前)ぐらいで、学生に携帯連絡ツールを積極的に持たせてなかった頃だったと思います。

夜遅くになって、弟と連絡がついたとき、母が
「もう、帰ってこなくていい!」と言ったところ、

「はい、わかりました。では、泊まっていきます」と、返事が返ってきて、えっ?となったそうです。

後に、弟の学校の先生が
「それは、お母さん方が間違ってる」と指摘したそうで、母がしんみり
「昔は(私の世代は)、『帰ってこなくていい!』というと、言葉の奥(感情とか波動)を感じて、帰ってきてたのにね。時代が変わったのかしら?」と言ったのを覚えています。

何が言いたいかというと、
昔の人は、「帰って来なくていい!」という言葉そのものよりも、その奥にある感情とか、波動を感じて、
「あ、ヤバい。怒っているみたいだから帰らないと」と、判断していたのが、
弟の時代になると、「帰って来なくていい」という言葉の方を受け取り、発した人の氣持ちとか感情を汲み取らない流れになっているんだなということ。

今でも残っているかわかりませんが、サザエさんの昔の四コマ漫画では、
マスオさんが、同僚との麻雀に夜遅くまで興じていたところ、サザエさんに電話して、
「今、麻雀してるから~」と言ったら、サザエさんが、
「もう、帰って来なくていい!」と立腹して、マスオさんが、しおらしく
「やばい、怒っているみたいだから、俺、帰るわ・・・」と同僚に言うシーンが描かれてたのがあったんです。

母としては、弟からマスオさんのような反応が返ってくることを想定してたんだと思います。
実際、言われたのが私だったら、当時は、急いで帰路についたかもしれません。

言葉と感情がちぐはぐなのが、昭和の時代の人の特徴(?)といえば、そうかもしれません。
無意識のうちに、言葉そのものよりも、発した言葉の奥にあるものを感じ取る・・・そういうのが、発動してたのが、一昔前の世代の特徴かもしれません。

そうなると、冒頭の言葉の変換癖というのが、出やすいのだと思います。

◆現実は中立、感じているのは、自分の中だけ

物事は、本来、何の意味も持たないんです。
【その物事や出来事に意味をつけているのは、自分の心なんだ】
億コーチも言ってました。

タイトルの
【現実は中立、感じているのは、自分の中だけ】という言葉は、2012年頃から、スピリチュアルや精神世界を追究し始めてから、動画で見つけた、関野あやこさんが、よく言っていたセリフです。

現実というか、物事は映画のスクリーンに映っている様なもの。
そこに、感情とか意味付けをするのは、私たちの心の中で起きているんだよという解釈をされていたんだと思いますが、それを聞いたときに、とても新鮮に感じたのを覚えてます。

それと、同時に、怒りやすい父を見ていて、
怒りやすい出来事があるから、怒っているのではなくて、既に心の中が怒っているから、怒りやすい出来事を引き寄せるんだなということも、なんとなく理解できるようになったんです。

よくある話だと思うけれど、
「同じ出来事があっても、ある人は『とんでもない!』と怒り、ある人は『ま、そんなこともあるよね』と、開き直るというか違う反応を取る」ことがあると思います。

それって、感じている心の中が、お互いに違うからこそ、同じ出来事でも、解釈や意味付け、感情の出し方、立ち振る舞いが変わってくるのだと思います。

あなたは、同じ体験をした人と、違う感情・感覚だったという体験はありますか?

◆私たちは、物事をバイアス(色眼鏡)を掛けて見ている

言葉の変換だけでなく、私たちは、物事をバイアス(色眼鏡)を掛けて見ている、そんな話を過去にセミナー講師の方から聞いたことがあります。

これって、まさに、冒頭の、旦那さんに対して、
「私のこと、氣が利かない嫁だと思っているでしょう?」というバイアス(色眼鏡)を持っているからこそ、
「お風呂が~」でも、即、「だから、私のこと~」という風になっていくのです。

でも、そのバイアスを外してみれば、単純に、
「お風呂沸いてる?入れる?」という素朴な質問だけだったかもしれません。
「まだなら、後にしようかな~~」ぐらいのノリで旦那さんが聞いているかもしれません。

そうしたら、奥さん側は、
「まだだよ~。今すぐ入れようか?」と聞くか
「まだだよ~、もし、入りたいなら、悪いけれど自分で入れてくれる?私、手が空かなくて」と返すだけの話になると思います。

でも、「自分は、氣が聞く嫁でなければいけない」というバイアス・思い込みがあるからこそ、「自分は、夫に言われる前にお風呂を沸かしておくべきだ」という強制観念に囚われてしまいます。

そうすると、しんどいですよね?
そもそも、「なぜ、氣が利く嫁でなければいけないと思っているのか?」と自分の内面を見ていく必要性も出てきてしまいます。

掘り下げていくと、「氣が利かないと、自分の存在価値がない、認められない、愛されないと感じている」というところにまでたどり着いてしまいます。

でも、実際のところ、「それ、本当?」ということですよね。

面白いのが、最近は起業を目指す主婦の方も増えてきましたが、よくある悩みとして、「自分が稼ぎすぎたら、旦那さんに嫌われるかもしれない(だから、稼げない)」というバイアスを持っている人が多いのです。

そして、講師や周りの人に「それ、本当?」と聞かれて、実際に旦那さんに聞いたら、
「え?稼いでくれるの?嬉しい、どんどんやって」という回答だったりして、拍子抜けということもあるようです。

結局、言葉の変換癖というのは、それによって救われる部分もあるかもしれませんが、よくよく【言葉の発言そのものを思い出す】と、色眼鏡を掛けてたなと思うようなことが結構あると思います。

相手がどんな意図、どんな意味付けを持って、その発言をしているか?というのは、聞かないと分からないことが、結構多いもの。

自分が相手の発言でモヤモヤしていても、意図を改めて聞くと、大したことなかった!ということも、往々にしてあります。

◆バイアスや変換癖が発動してしまったら?

ここまで読んでいただいたのなら、
「自分は、どうなんだろう?結構、バイアスとか、変換癖があるかも?」と思ったら、どうしたらいいか?氣になりますよね?

個人的には、
「その発言の意図はなんだろう?」と思うようにしています。
そして、大体がわからないから、
「さっき言った、○○という発言、氣になるんだけれど、どういう意味で、どういう意図で言っているの?」と聞くようにしています。

こういうのは、訓練だったり、意識して、改善していくしかありません。
また、これまでの自分の言動が、バイアスが掛ったものなのか、変換癖があるものなのか、慣れないうちは判断がつきません。

そういう場合は、コーチやカウンセラーなど、他人の力を借りて、修正をしていってもらった方がいいでしょう。

日本人だから、言葉が話せているのではなく、同じ日本人同士でも会話が通じないのは、言葉の奥にある、バイアス・変換癖、解釈の仕方、価値観の違いなどが複雑に絡み合って、それが意思の疎通を妨げる要因にもなっているのです。

ただ、これまで、【コミュニケーション】ということを、学校や家庭でしっかり教わってきていないのが実情です。
家庭は、家庭で、それぞれに癖がありますし、学校は、「国語」という時間はありますが、今思うと、日常会話を改善するものというよりかは、文学を解読するもの、という意味合いが強いように思います。

私自身でさえも、社会人になってから、カウンセリングでの学びや、コミュニケーションの教材・学びに時間とお金を投資してきていますから、これまで、そういった学びや経験を積まれてない方は、まずは、

【バイアスや変換癖が出てきても、自己否定しない】というところから、始められると良いかなと思います。
要は、自分にダメ出ししない。
もう、これが一番重要。

これから、良くなるだけなんだから、できないことを嘆かない。
氣づけただけで、万々歳。

まずは、そこからで十分です。

氣づいたら、良くなる。
それらを信じて、今回の記事の内容を活用していただけたらと思います。

あなたの人生のヒントになれば、幸いです。
あなたの人生が良くなるよう、心から応援しています。

今回も記事をお読みいただきありがとうございました。

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※文中、常用漢字の「気」を「氣」と表現していますが、
「氣」は、氣が広がる、エネルギーを増幅の意味で、
「気」は、気が締まる、エネルギーが閉塞する意味合いだと認識しています。そのため「氣」の漢字を多用しています。

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