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働き方改革の向かう先とは…

中学校の先生が「今日寒天食べて、よっちゃんまっちゃん水飲んだ」という謎の文章を社会の先生が作ってくれて、それから江戸時代の三大改革の名前と人物は忘れません。
ちなみに、享保→吉宗、寛政→松平、天保→水野です。


私はこの謎の文章で覚えましたが、なんとなく恥ずかしくて授業では披露していません。


さて、改革とは。

改革(かいかく、英語: reform)とは、ある対象を改め、変化させること。革命とは異なり、現時点での基本的な体制を保ちつつ、内部に変化を作ることをいう。変革(へんかく)とも呼ばれる。

wikipediaより

基本的な体制を保ちながらの変化が改革です。

最近は、改革を検索すると、働き方改革が出てきます。私のNOTEのテーマの1つです。


働き方改革法というのが施行されたのが2019年4月1日です。

少子高齢化、生産年齢人口の減少、働き方のニーズの多様化、など日本が直面している課題を解決するための国をあげた改革のこと、だそうです。

厚生労働省のリーフレットを載せておきます。

厚生労働省のリーフレットより

目的は「働き方を防ぎ健康的に、自律的で創造的に働く」ことらしいです。

残業時間を減らすことばかりとらわれていますが、健康第一で、健康であるならば自己実現も!と読み取れます。


教員の世界でも若い人だから先輩より残らなくてはいけない文化はなくなり、
土日どちらも丸一日の部活、朝練の廃止、夜7時までの部活は短縮され、10年前より働きやすくなったとは思います。


が、今のほうが残業時間は長く休日出勤は多いです。先輩教員がどんどん抜けていき、校務分掌を複数担当しなければならない事態に。


そして生徒も多様化していて、配慮しなければいけないこと、保護者連絡、関係機関との連携など、生徒のためにしなければなならないことが増えています。

また、一見業務の効率化がはかれそうな生徒用タブレットや、大型テレビなどITCの導入も、新しいものが多く、問題点も生じやすいため、ICT担当教員の負担がかなり増えました。


このように、仕事自体も多様化しています。


部活動の軽減はやはり目に見えて効果があると思いますが、その他に関しては、ベテラン教員の退職による仕事の増加、仕事の多様化が、具体的な業務の削減を上回っている気がします。


リーフレットの赤字部分にあるように、非効率的なプロセスの見直しが管理職の指導の元、あるべきではないかと考えます。

現在、「〇時には帰宅」を徹底するように言われており、当然休日出勤もしないように言われています。


理由は、「先生方の健康を損ねないため」だそうです。管理職の方と相談し、事情が認められたら残業可らしいです。


最近できるだけ残業しないようにしていましたが、結局帰宅後、自室だとだらだら仕事をしてしまうので22時スタート。ワークシートづくりは歴史だと4時間ぐらいかかるので、AM2時就寝。のような生活が続き、体調を壊してしまいました。


ワークライフバランスといいますが、私にとっては家は休むところであり、家で仕事をしなければいけないという状況が余計にストレスをためてしまっているような気がします。職場の方が仲間がいて、相談もできますし、落ち着いたメンタルで仕事ができます。


「早く帰ったとしても、家で仕事をするから実質変わらない」と言うと、
それなら家では仕事をしなくてよいと言われます。

毎日仕事を終える時間を決めて、決めた時間を超えたら仕事を辞める癖をつけてほしいとのことです。それができるように、計画的に業務を行うように、とのことです。

こちらの言い分としては2つ(大人なのでその場では言っていません!)

1つは、特に担任をしていたら、予想外な対応が毎日起こるので、決めた時間通りいかないということです。

急な生徒指導、生徒からの相談(長いときは1時間程度)、保護者連絡、不登校傾向の生徒のフォロー、特別活動など、毎日突発的に入ってきます。


2つめは、毎日「授業」というノルマがかかさずやってくることです。計画的に、とは言われますが、授業は毎日作らなくてはいけないので、毎日決まった業務となり、1つ作り終わったら、また「次回」があるわけです。

すでに、その業務だけで、帰らなければ行けない時間を超えてしまいます。



それなら、土日にまとめて作れば良いと言われますが、休日出勤しないように言われています。
やはり、家で仕事をすること前提の会話が繰り広げられます。


そして、毎日授業があるからこそ日中はまとまった時間がとるません。1時間の空き時間で何か仕事にとりかかっても、中途半端な状態で中断し、授業に行かなくてはなりません。

やはりまとまった時間がとれる放課後の方が仕事ははかどります。


自分のクラスの生徒がいない、かつ毎日授業をしなくてはいけない状況でなければ、それは決められた時間に帰れるよなーと思ってしまいました。

担任ではなく授業をしない立場の人が、もちろんその他の業務を大量にかかえこんでいることは理解した上で、ですが、
自分は仕事を工夫して定時に帰ることができているから、あなたもできるはずだというのは、ちょっと無理があるのではないかと思うわけです。


働き方改革の向かう先とは…。



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