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『地域活性化システム論』の感想文

本日は『地域活性化システム論』の感想です。

本書では、地域を活性化するためには、どのようにすればよいのか、どのような成功例があるのかが紹介されています。



地域におけるさまざまな課題、活性化の成功例や失敗れを分析し、どのようなメカニズムで動いているのかを明らかにする地域活性学は、いまだ、確立されていない学問です。

確立されていませんが、地域で実際に動いている方にとっては、実践のための理論的な裏付けになる学問であり、政策を扱う方にとっては、政策を立案する際の理論的な裏付けとなる重要な学問とされています。


また、本書では特に言及されていませんでしたが、「アジェンダ設定」「立案」「決定」「実施」「評価」→「立案」というサイクルの公共政策学のなかで、地域活性学は「評価」にあたる学問なのかな。

成功や失敗は評価することで明らかになりますし、どうして成功したか、失敗したかの分析をして、次につなげるので、難しい「評価」の段階を論じるにしても重要だと思います。



私が、一番興味深いと思った事例は、子育て中のお母さんを中心に始まった活動「わのわ会」の事例です。

子育てをしているお母さんが、はじめは子どもたちのために何かしたいと思ったことから始まりました。

子どもたちを喜ばせるために、動く紙芝居を作って、子どもたちのために活動していました。
それが、紙芝居のコンテストに入賞したことにより、保育園や小学校を回る活動をするようになりました。

それから、「できる人が、できる時間に、できることを」という理念のもと、無理しない範囲で地域で困っていることを解決するために活動するようになったのです。

とても素晴らしいことです!


ただでさえ、子育て中のお母さんやお父さんは忙しいのに。


公共政策に興味がある私にとっては、超理想的な事例です。

体力ないし、メンタルもないけど、できる範囲で活動することで、いろんな方の役に立ちたいと思っているので、とても参考になりました。

「わのわ会」では、お母さんたちで複数人で活動し始めましたが、私は今のところ友人もおらんし、1人でできることをしていきたいと思います。

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