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障害者への思いやり

 現在家族とマンション住まいですが、昨年より重病の義弟(車椅子使用)と老齢の義父も同マンションの別部屋で暮らし始めました。
 同じマンション内でそれなりに行き来したり、ケアしたりする生活ですが(訪問介護、訪問医療ケアはもちろん受けています。)、集合住宅生活の中でいくつか困っていること。自分なりに見えてきたこと。感ずることについて触れていきたいと思います。
 一つは通路の共有スペースに物、特に自転車を置いている方が結構いらっしゃって、義弟のような車椅子使用者や歩行器、杖を使われている方たちにとって邪魔であり、また倒れる危険性が脅威になっているということです。
※特に地震等大規模災害の時怖い。
 本来は駐輪場(1世帯2台)に置く規程で、台数が限られているために各戸のドア前の占有スペース(色違いで明確)に限って認めていますが、はみ出しが散見されていましたので理事会に要請してルール徹底の告知(掲示板掲示及び各戸への投函)をして何とか改善されましたが、対応に個人差があり管理人さんが個別対応(はみ出しの際移動)しているのが現状です。
 この件はルール遵守と言うよりも、思いやり、配慮の問題で、私自身も義弟の件がなければあまり認識していませんでしたが、実は当事者(何らかの歩行障害がある方)の方はかなり多く、似たようなこととして、傘を共有スペースで干しているケース(ごく一部です。)でも大変脅威に感じられているとお聞きしました。
 また敷地内は駐車場以外は駐停車禁止なのですが、限られた乗降スペースに長時間駐車する方(住民及び関係者)がいて、障害のある方の送迎車や緊急車両(救急車)が止められない事例が発生しており、管理会社を通じて個別に要請しても理解いただけない方がいるとのことです。
 このような事例は障害のある方の状況を少し思いやりを持って想像することで簡単に解決できると思うのですが、自分がそうであったように認識する機会がないと、なかなか思いが足らないままになってしまいますので、個別の問題ではなく、強い意志を持って社会全体を啓蒙していく必要のある問題であると思います。
 誰しもが車椅子や歩行器、杖を使用されている方とすれ違うことは日常において経験していますが、ぶつからなければ問題ないとスレスレを通ったり(歩道での大人数での横広がり歩行や自転車の並列走行等気になります。)しないようにすることや、ちょっとした手助け(歩行器使用の方へのバス乗降時のサポート等)は認知、理解、思いやりさえあれば簡単に出来ることなので、まずは認識したものから実行していきたいと思いますし(また誰しも当事者になり得る問題でもあります。)、それだけでなく社会人の基本的な意識として学校を含めてさまざまな場で啓蒙出来るよう働きかけていきたいと思います。

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