平気なふり
包容力のある人になりたい。
何でも受け止められる、心の広い人になりたい。
そうなることが自分の成長、
大人になることだと思っていた。
何かあっても、受け止められるよう
平気なふりをしてきた。
気持ちを感情的に表すなんて、
心の狭い、
幼稚なことだと思ってきた。
大人として振る舞わなければいけないと
思ってきた。
そうやって大人になるために
自分の感情を押しとどめてきたのか。
平気ではないのに、
平気な「ふり」をしてきたんだ。
感情を押しとどめることに慣れ過ぎて
本当の感情が表せない。
こうやって受け止めるのは大人として良くないから
こういう風に受け止めよう。
それが当たり前になり過ぎて
本当の感情がわからない。
何十年も経って
やっとこれに気がついた。
全然平気じゃなかった。
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