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原点回帰(はじまりはここから)

今日は腎生検で2週間入院したときの話しをしようと思います。
もう7年前になりますが、2週間にいろいろあっていまだに覚えていることが多いです。まあ、この入院の前後で生活スタイルが、食生活が、人生が変わったので無理もないかもしれません。
入院の目的は3つ
・口扁桃腺の摘出
・腎生検

・ステロイドパルス療法(第1段階)
ステロイドパルス療法はもうほとんど覚えていないですね。点滴打つのに退院後も数回かよった気がする程度しか覚えていません。

◇人生で一番の日

最初に入院したのが外科病棟。ここには口扁桃腺摘出のために入りました。
6人部屋に元気なオジサンが3人、40代くらいが2人の部屋に入りました。
佐々木希似の若い看護師さんもいて、入院生活をちょっと楽しみに思っていました、この時はまだ

入院2日目の午後からだったか、口扁桃腺摘出手術をおこないました。手術自体は30分程度で終わったはずですが、麻酔が切れたころからか、喉が痛くて痛くて、水を飲むのも辛い状態。もちろん夕食は食べられなく、ずっと横になっているけど痛みで寝られない。
佐々木希似の看護師さんが来ても、話しもできない、笑顔もつくれない状態でした。
痛みのピークはこの日の夜中。喉の痛みで目が覚めて、つばを飲むのもつらくてナースコールに手が伸びたけど、来て貰ってもどうにもならないと思ってボタンを押すのはやめました。
それから1時間くらい痛みで寝られなかったけど、なんとか水を飲んで喉を潤すことができ、痛みのピークを乗り越えることが出来ました。

翌朝、朝の検温に来た看護師さんに声を掛けられたけど、まだ声を出せずにジェスチャーで答えると、「だよね、まだ痛いよね」と私が痛いのをわかってくれました。それだけで嬉しく思いました。
朝食はおかゆだったと思いますが、時間をかけてなんとか食べ終え、その後はどんどん回復し、夜にはおしゃべりもすることができるようになりました。
術後2日目の夜にはおかゆではなく、普通のご飯に戻してもらいました。
喉はこのあと1週間くらいは痛みはありましたが、あの夜ほどつらい夜はその後まだ経験していません。人生で一番につらい体験でした。

外科病棟での食事はいっさい制限なく、結構しょっぱいものや高タンパクのものも出てきたので、セーブするのが結構大変でした。
看護師さんに「減塩の食事に替えてほしい」といえば替えて貰えたとは思いますが、翌週には腎臓内科の病棟に引っ越すのが決まっていたので、しばらくしょっぱいものは食べられなくなると思うと、あえて自分から食事の変更を言い出すことはできませんでした。

◇人生初の生検

「生検」とは、生体組織採取検査の略。 身体の組織の一部を切除して、顕微鏡で病理組織学的に検査すること。
だそうです。

予定通り翌週には腎臓内科病棟に引っ越しました。
腎臓内科での目的は腎生検ステロイドパルス療法

話は逸れますが、
当時、深夜のアメリカドラマで「ドクター・ハウス」という破天荒名医のドラマを放送しており、そのなかでいつも「生検」をやっていたので、「俺も生検やるんだ」とちょっとワクワクしてました。
ちなみにそのドラマ、現在毎週木曜日20:00~BS12でエピソード1から放送してます(笑)

4人部屋に結構年配のおじいさんが2人、50代くらいのオジサンが1人の部屋でした。
第一印象は「暗い」
部屋の雰囲気が重たく、THE・病室の感じがしました。
外科病棟の一日中バカ話しをしているオジサンなんていなく、みなさん静かに寝てました。
それもそのはず、少し経ってわかったことですが、3人とも透析準備で入院している人たちだったのです。
それを知ったときは、「俺もこうなるのか」と自分の未来を見ている気分になり、「こうはなりたくない」と強く思いました。
そんな病室でしたので、1週間いましたが向かえのおじいさんとはほとんど会話はありませんでした。

腎臓内科に引っ越して、2日目には腎生検しました。
楽しみ(?)にしていた腎生検はすぐ終わりました。麻酔も部分麻酔で意識があり、太い注射みたいなもので刺されるのを見ながらの手術でした。痛みとかはありませんでしたが、人生で一回経験すればいいかなと思いました。

その後退院までに食事制限の説明やステロイドパルス療法の説明などを受け過ごしていました。
同室のオジサンは私が引っ越して数日で退院していきましたが、これから透析が始まることを受け入れ、ある種の覚悟を決めたような雰囲気もありました。

腎臓内科で大変だったのは食事でした。外科病棟と同じ病院とは思えないくらい味気ない食事でした。
しかし、「これが正解なんだろうな」とは思いまいしたが、何を食べても素材の味しかしなく、食べるのに苦労しました。

◇試練の季節

今回このブログを書いて、食事制限を始めたころを思い出しました。
・塩分制限はすぐやってほしい。
・いずれ腎機能が悪化したらタンパク質も制限しなければならない。(それ    なら最初から制限すれば良いだろうと取り入れてます。)
・味付けは辛味を増やすと薄味でも食べやすくなる。
・カロリー不足になりがちなので油もので補うと良いなど。
基本的に今もこれを基本に実践しています。

しかし!
これからの時期が試練の季節です。
それは、忘年会・クリスマス・年末年始
ついつい食べ過ぎて、呑み過ぎてしまします。
この時のために一年間食事制限してきたから、との思いもありますが、この次の定期検査の結果に見事に反映されます。
今年は、noteを始めて食事制限仲間が出来たので、ほどほどに楽しみたいとおもいます。

「ああはなりたくない」を忘れずこれからも自分のため、家族のために食事制限を継続していきたいです。

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