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市バスの中で喧嘩勃発… お祭り期間は中心部に泊まるべし in 仏バスク地方

「うわ!もう金曜」と思ったばかりなのに、もはや月曜日。来週はもうクリスマスですね。

クリスマスが近づくと、街のクリスマスイベントも目白押しに。週末は、ずっと人混みの中にいたので、私は少しだけ人酔いしてしまいました。

フランス・バスクの中心都市バイヨンヌには、有名なお祭りがたくさんあります。とっても魅力的なのですが、恐ろしいくらいの人数がやって来るのです。どの通りも人でいっぱいになって、まったく身動きが取れなくなるくらい…。本当にすごいのです。見てください ↓

通りの奥までいっぱいに。
ちなみに、普段は廃墟のようにガラガラです。

一番大変だったのは、帰りのバス。
イベントのあとはいつも混むので、私は出発の45分前から並びました。なにしろ1時間に1本しかないバスです。何がなんでも、絶対乗りたい。そして絶対に座りたい。

バスが到着。私は列の2番目です。1番前に並ぶスペイン人の青年と、「横入りの列ができているけど、阻止しないと、私たちの後ろに正規で並んでいる人が乗れなくなってしまうね」と話し合いました。

「横入りはダメだよ、ちゃんと列の後ろに並んで」と、青年が注意してくれました。もちろん誰も聞いていません。

バス乗車時、後ろから強く押され、「うっかり転んだら、命を落とす」と全員が思いました。横入りする人と、正規の列の人で怒鳴り合いにもなっています。様々な言語が混ざって、カオス状態。

その状況に、運転手さんがブチ切れました。怒ってくれる運転手さんで良かった〜、安心感。

やれやれバスが出発した。と思ったら、今度は乗客同士で大喧嘩に。長い髪を引っ張り合って、知らない言葉で怒鳴り合っています。平和なバスクでは初めて見る光景。みんなドン引き。ちなみにバスの中は、ざっと数えて130人くらい乗っていて、ぎゅうぎゅうです。フランス人のムッシュ達が、2人の女性を抑えてなだめました。

再び運転手さんがブチ切れて、バスを路肩に停車。私の隣に座っているマダムが、「あの2人、降ろされるわよ」と小声で教えてくれました。

でもその2人は、運転手さんを無視して、頑として降りません。強い…。まあ確かに。こんな所で降ろされたら路頭に迷ってしまうよね…。

見かねたムッシュが「彼女達がケンカしないように、僕がしっかり見てるよ」と助け船を出しました。

翌日再びバスに乗ったら、前日と同じ運転手さんと遭遇しました。「昨晩は大変でしたね。私もあのバスに乗っていたんです〜」と言うと、その時に怪我した手を見せてくれました。お気の毒すぎる。

この件での教訓:バイヨンヌのお祭りを目当てに旅行に行く場合は、どんなに高くても「バイヨンヌ市内のホテルに泊まるのがベスト」です。

お祭り期間は、徒歩で動けるのが一番確実。公共機関を使う場合は、要領よく行動しないと帰れなくなる可能性があります。ちなみに、タクシーは数も少なくて高額。Uberもないので、お祭り期間中にご旅行で来る方はご注意を!

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